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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【3z】 刹那恋鎖。 ( No.58 )
- 日時: 2010/05/12 21:54
- 名前: 牙暁 ◆NIJKkC7BnA (ID: 3r6DhwLS)
【消毒液】
頭ん中をピカピカしたもんがキラキラと散りながら凄いスピードで駆け抜けた。
そうしたら全部クリア。
何があった?
何を思った?
俺は何を言おうとした?
「取り敢えず座りな」
そう言って、思い人である女が座る様促す。
俺は遠慮がちに腰を下ろした。
「取り敢えずお願いします」
そう言って、俺は怪我した処を差し出す。
其の直後、消毒液独特の香りが鼻を刺す。
ん? 怪我した処?
何で俺が怪我をした?
そうだ、俺が階段から落ちて、怪我したんじゃねーか。
じゃあ、何で階段から落ちた?
「御免な。私の所為で…」
申し訳なさそうに言う思い人は、立ち去ろうとする。
「……! 思い出した!!」
「はぁ?」
思い人である女はきょとん顔。
そりゃそうだ、思い出すも何もたった今の事じゃねーか。
不思議な顔をする彼女には悪いが、俺は付けて貰った消毒液の臭いを深く深く吸う。
ほら、みろ。
思考がどんどんクリアになってきた。
ピカピカしたもんが戻ってきて、頭ん中がキラキラしてきた。
「先生は怪我無かったか?」
さっき、俺は階段から転げ落ちそうな彼女を受け止めた。
支えられなかった俺は、彼女と共に転げ落ちた。
受け止めた瞬間、彼女から『消毒液独特の香り』がした。
「キサマのお陰で、かすり傷一つも無い」
俺はあの時に鼻に届いた臭いごと
彼 女 に 恋 を し た
end...
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