二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: とんがりボウシと魔法の365日 ホグワーツ魔法学校の日常 ( No.386 )
- 日時: 2010/10/16 21:12
- 名前: えみり ◆p8yKCAmOVg (ID: VypfhjO3)
24章「過去編〜殺人鬼 リン〜」
退屈な授業が終わった。そんな自由な放課後・・・
みきとえみりとなおこ、ゆりあ、リンで"マーチレインボー"を演奏していた。
タララータララータラタッタッタッ♪
軽快な音楽が、辺りに響きわたる。ちなみに楽器紹介♪
みき♪・・・フルート(似合いすぎるw)
ゆりあ・・・ヴァイオリン
なおこ・・・サックス
リン☆・・・ギター
えみり・・・マスカラ(←と言うブランドのマラカスw)
ちなみに、このミニ演奏会は・・・みきがなおこの恋心を応援するために企画したものである。
そして、えみりとゆりあで協力(なおこの反応でバレバレw)して二人を隣同士に並ばせた。
???「へぇ・・・随分と楽しそうね、リン。のんきなものだわ」
??!「・・・僕たちが来ることなんて、キミならわかっていると思っていたよ」
どこからか聞きなれない男女の声がする。
不思議がるメンバーの中、リンがみるみるうちに青ざめていった。
リン「まさか・・・レンとリツ!?」
何かに怯えているように震えた声で、リンは叫ぶ。
そして図ったように声の主が登場した。
一人は短めの髪の男の子。もう一人は長い髪を横ポニに結んだ女の子だった。
そして・・・震えるリンを横目に、どこか冷めた瞳でみき達と見つめてくる。
リツ「・・・キミたちもすごいよね。——極悪な"殺人鬼"と仲良く遊べちゃうなんて」
"殺人鬼"・・・?何を言ってるの?この人たち。
そんな疑問が脳裏を過ぎる。
いきなり現れて・・・リンの知り合いっぽくて・・・リンを殺人鬼扱い?
ゆりあ「何言ってるの・・・?」
レン「知らないようだから教えてあげるよ」
見下したような目線をリンに向け、それから私たちに視線を戻す。
レン「・・・リンは、過去に殺人を犯した。指名手配犯なんだから」
その言葉に、空気が一瞬固まる。
レン「PM10:00・・・男性5人、女性1人、子供3人の家族を全員殺害した。それが罪名・・・」
驚きを隠せないような・・・思い思いの声を上げ、皆が一斉にリンを見る。
・・・その中でも、なおこは誰よりも動揺しているように見えた。
なおこ「そ・・・そんな訳ないよ・・・だって、リンは——」
リツ「大切なお友達?・・・さっきまではね。本当の正体は殺人鬼だ」
現実を早く認めれば?リツは、なおこに言った。
首をぐらぐらと弱弱しく横にふる。なおこの瞳は・・・潤んでいた。
なおこ「嘘・・・嘘だッ!!」
えみり「なおこ!?待って・・・」
走り出したなおこを、えみりは止めることが出来なかった。
リンは哀しげにうつむき・・・あの二人は、策略が上手くいったかのように微笑んだ。
みき「・・・リン、違うよね?そんな・・・殺人鬼なんて・・・」
リン「僕は殺ってない!!殺してなんか・・・ねぇ!信じてよぉ・・・」
半泣きの表情で、リンは訴えかける。
・・・みきが、この時のリンを"可愛い"と思ったのは秘密だ。
リツ「・・・お前以外に誰がいる?そんな戯言を言うなッ!!」
迫力のある怒鳴り声で一喝される。
あたりは静まり返った。
リツ「リン・・・いや、容疑者を連行する!!」
全員「「「!?・・・そんなッ・・・」」」
よく理解が出来ないまま、どんどん話が進んでいってしまう。
レン「罪人をかばう気なの?」
う゛・・・
結局、皆は何も出来ず・・・
狂ったように泣き叫ぶリンが連れて行かれる光景を、呆然と見ていた・・・——