二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

ホグワーツのハロウィンへご招待☆ ( No.420 )
日時: 2010/10/31 18:12
名前: えみり ◆p8yKCAmOVg (ID: q6B8cvef)

季節ネタ番外編【はっぴー☆はろうぃん】

みき「うぅ…寒い…えみり、遅いよっ」

黒猫の仮装をしたみきは、学生寮の出口でえみりを待っていた。
みきが仮装をしている理由、それは…今日は待ちに待った"ハロウィン"だからっ!!!
学生寮にいるんなら迎えに行けよ、と思うけれど…『迎えにきちゃダメだよ!!どんな仮装かお楽しみだから〜♪』とえみりに止められているから。

えみり「みきーっ!!!ゴメンね〜♪」
みき「遅いよぉっ!!どれだけ寒かったか…」

愚痴ろうとするみきの言葉は、えみりによって遮られた。

えみり「それって黒猫!?みき可愛い〜♪ひなたに写真あげようk(殴」
みき「あげなくていいからね〜…そんなえみりは…幽霊?」

シーツを羽織ったえみり。なんと言う低コスト。

えみり「違うよ。幽霊じゃないし」
みき「幽霊にしか見えないんだけど」
えみり「お化けだもん♪」
みき「違いがわかんないよ」

そんな会話をしながら、みきとえみりは友達を迎えにいった。今日、迎えにいく約束をしているのは…なおこ。

***

えみり「あ゛…シーツが飛ばされそう…」
みき「いいじゃん。手抜きなんだし」

とか何とか言ってるうちに、なおこの部屋に到着。
なおこは商店街のアパートみたいなところに住んでる…多分。

みき「なおこ…どんな仮装かなっ♪」
えみり「おぉーさすが"なおこマニア"!!瞳が輝いてる〜w」

うきうきわくわくしながら、扉の前に立つ。
みきがノックをしようとしたその時…ッ!!!

 チャラチャッチャー♪
 『"ボールキャッチプリキュア"!!悪はけして許さない!!』

愉快な音楽と共に、プ●キュアに仮装したなおこが飛び出してきた。危うく鼻が潰れるところだった二人。
なおこは、二人に気づいていなかったようで…

えみり「…なおこさん?」
みき「…多分、あのなおこさん」
なおこ「へっ?…あ、あの、コレは違うの!!勘違いしないでっ…/////」

顔が紅く染まっていくなおこを見ながら、二人はしみじみ思った。

『『なおこって…プ●キュアに憧れてたんだ…』』

今年のハロウィンは、最初から暴走しています…w

***

なおこ「あれは違うの!!ちょっとした事故なの!!」
えみり「…なおこ、大丈夫だよ。なりきりたかったんだよね(温かい目」
なおこ「…(泣)」

皆との待ち合わせ場所、広場に到着!!あーちゃんは見つかったけど…ゆりあがいない。

みき「何でゆりあ、来てないの?」
ありさ「寝坊でもしたんじゃない?」
なおこ「でも今、夕方だよ」

ゆりあをキョロキョロ探していると…

えみり「…!?…ぷっ…あはははははっ!!!!」

急に大笑いし始めたえみり。皆がえみりの視線の先を見てみると…

???「はっ…はぁっ…」
全員「「「………ぷっ(笑)」」」

えみりは今だ爆笑中wゆりあの仮装は…かぼちゃだった!!
ジャックランタンのような顔のかぼちゃをかぶり、ランタンを持ったゆりあは…まさに"ジャックランタン"だったw
どうやらかぼちゃの仮面が苦しくて、話せないらしい。

えみり「ゆりぁ…似すぎてる…くすくす…」
みき「えみり、笑いすぎだよ。(頭の中)大丈夫?」

皆でゆりあに駆け寄ると…みきは背中をつんつんと叩かれた。

みき「んん?どうしたの、えみり」
えみり「みき、ひとりごと言うとハゲるよw(言って見たかった♪)」

あれ?とみきが振り向くと、そこにいたのは…ジャックランタン!?

全員「「「…なんで二人もいるの!?」」」

並んだジャックランタンたち。どっちかがゆりあだから…もう一人は本物?
でも似すぎててわからない…

えみり「…よし。ゆりあ、手を挙げて♪」

はいっ!と手を挙げる二人。やっぱりわからない。

えみり「だから〜ゆりあだけっ(怒)」
みき「ん〜どうする?」
なおこ「…顔がわかればいいんだけどねぇ」
ありさ「!!それだっ!!そのかぼちゃを取ればいいんだ!!」

おぉ!名案だね、あーちゃん♪ということで…

えみり「二人もいいよね?」
二人「「…(コクッ」」

***

みき「じゃあ…うちは右をやるよ!!」
えみり「よしっ!!左は任せろ〜」

ゆりあ判別作戦、決行だぁぁぁ!!!!!

全員「「「頑張れっ!!みき!!えみり!!」」」

二人は、思いっきり引っ張った!!!!!

みき/えみり「「「とりゃあぁぁぁぁぁっ!!」」」
二人「「………!!!!!」」

スポッとかぼちゃは抜けた。えみりの前にいたのは…汗だくのゆりあ。
ふぅ…と大きく息をついたゆりあは、にっこりと笑った。

ゆりあ「助かったぁぁぁ…」
えみり「みき!!こっちが本物だった…ょ…」

硬直するみき&皆。みきが抜いたかぼちゃの中身は…


誰も見たことがない、ジャックランタンの中身…——


にんまりと笑ったようにも見えるジャックランタン(中身)に…
全員は、恐怖のあまり叫んだ。

全員「「「…ぎゃあぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁ!!!(怖)」」」

広場には、女の子たちの悲鳴が響き渡った。
みきは、持っていたかぼちゃを半泣きしながらかぶせる。その間、0.87秒w

悲鳴のあとには、しばし沈黙。それぞれ心を落ち着けていた。

みき「…ハロウィンってこんなに怖いの?(怖)」
えみり「…私、かぼちゃが怖い。ねぇ?ゆり…ぁ…」

えみりの目の前にいたはずのゆりあには…
さっきの大きなかぼちゃがかぶせられていた…——

なおこ「な、なんで戻ってるの!?」
ありさ「えみり…間違えてかぶせただろぉぉぉ!!!」
えみり「うわぁ(泣)ゴメンゆりあ〜」
ゆりあ「ふがっ…息が…(クラッ」

全員「「「ゆりあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」

ジャックランタンの中身の恐ろしさを知った五人。
多分、来年からこの五人はジャックランタンの仮装を出来なくなるでしょうw(怖さゆえに)

今年のハロウィン、そう簡単には終わりそうもないです…———

*。+おまけ*。+
みき「今度から、ジャックランタンの仮装は禁止にしよう…」
全員「「「…意義無し」」」