二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

初夢とか季節遅ェだろとか言ったらアウトですw ( No.589 )
日時: 2011/01/13 17:41
名前: えみり ◆p8yKCAmOVg (ID: eMRX3Yay)
参照: 先生ー、冬ってどうして寒いんですかぁ?←


   【みきの初夢】

 ふかふかの布団の中、猫のように丸くなって寝ているのは…今作の主人公の一人、みき。
 だいぶ時期が遅れたけれど…みきの初夢のお話です。

*。+

『みき、起きてー』

 薄っすらとした意識の中、誰かの声がみきの脳内に響いた。初めて聞く声ではない。聞き覚えはあるのだが、どうも思い出せなかった。それは多分、声の主をみきが嫌っていたからなのだろう。

『起きてよー』

 えみりかな。いや、そんなはずない。えみりにしては低めの声だ。と言うか、男の子の声なのだ。男子が少ないホグワーツにいる、希少価値の高い男の子。人数が少ないぶん、全員の顔が思い浮かんだ為、また迷うはめになってしまった。一瞬、顔を見ようかと試みたが重い瞼は、開いてはくれなかった。

『愛しのみきーっ!!聞こえてる〜?』

 あ、ひなただ。そうか。ド変態のひなたか。理解不能意味不明のひなたか。この世で一番消えて欲しい存在だったか。
 今にでも飛び起きて、一発ネコパンチをお見舞いしてやりたかったが、身体がいうことを聞かない。

『目を覚まさない眠り姫なの?寝顔も美しいよ、みきー!!』

 ウザイ。が、みきの眉間に皺ができたことなど、ひなたにはどーだっていい話なのだ。

『…しょうがないな〜。眠り姫は、王子様の愛のキスがないと起きないんだよね〜♪』

 ………Pardon?

『じゃ、遠慮なくいっくよ〜!!』

 待て。ツッコミどころが多すぎる。そしてなんだこの展開は。なぜ言う事を聞いてくれないんだ自分の身体っ!!
 ようやく開いたみきの瞳。最後に見たのは、突き出たひなたの唇だった…———

   (ぎゃあぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁあっぁぁあ!!!!!)

+*+*

「あ、みきおはよー…って、どしたのその汗!?」
「えみり…た、たすけ、て………」
「ちょちょちょ!?みき———っ!?!?!?」

   (ぶっ倒れた、主人公)