二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: †銀魂†++小さな恋、大きな勇気++†1話うp† ( No.6 )
日時: 2010/05/14 08:05
名前: 翡翠 (ID: xrNhe4A.)

「おい、山崎」

屯所前。
ぐったりした表情それと声で
土方は山崎という名の男を呼んだ

「はいー」その声が聞こえたと同時に
背中におぶっていた一人の少女を地面へと下ろす




†第二恋 ..始、初━。 †




少女というのは…そのあれだ
先ほど土方の前で倒れたあの少女
急に倒れた少女を見捨てられる筈もなく
渋々背負ってきたらしい

まあ、倒れてから直ぐに雨が止んだのは良いものの
少女の服が既にびちょびちょだった為……
ってな感じである

「こいつ、医務室運んどけ」

山崎がその場に到着すると
さっき下ろした少女を顎でくいっと指し
土方は胸元から煙草の箱をとった

「はい、分かりまし………って、ええええええええ!?」

「うっせェッ!!耳元で叫ぶな!ぶん殴んぞ!」

「ふ、ふ、ふくちょーが、ふくちょーが…女の子誘拐してき」

最後の一言を言い終わる前に
山崎の顔面に土方の拳がクリーンヒットした。

「殴るよ、ほんと殴るよ?」
「もう殴ってまずう゛ー」


嗚呼、もうめんどくさい。

そう思ったのかもう一度山崎に
「こいつ運んどけ」とだけ言う
そしてさっき手にした煙草に火をつけ始めた

山崎だってそこまで馬鹿じゃない
殴られる前に今度は素早く行動した

そんな姿を横目で見ながら
土方は静かに煙草を吸っていた



陰でにやりと妖しい笑いを浮かべる人物が
そこで携帯片手に立っているとも知らずに……。