二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: REBORN!  青き霧のセカイ ( No.27 )
日時: 2010/05/17 18:03
名前: 青霧 ◆wLSWAKdp4g (ID: IE3lMf.1)



第10話「過去、再び」

「さ、骸、話してもらうぞ」
「面白い話などありませんよ?」
「とぼけんな。・・・お前、何で人生をやり直しに来た」
骸は俯く。
リボーンは言った。
「無理に・・・とはいわねぇが、少なくとも俺が知る権利はあるはずだぞ」
(———やはりアルコバレーノには隠し切れませんね・・・。話した方がいいかもしれません)
骸はやっと口を開いた。
「———僕は、復讐者の牢獄(ヴィンディチェ)に入れられていました」
「!?あの鉄壁と呼ばれるトコにか?」
骸は頷き、続ける。
「僕はエストラーネオファミリーというマフィアの人間でした。そして、過去の僕はエストラーネオを壊滅させてしまった。1人でね」
「・・・現在(今)は?」
「そこが僕のミスだったので、今回は気絶だけにしてきました。今、僕は誰一人殺してはいない」
「・・・エストラーネオは子供を改造しているって噂を聞いた事があるが、もしかして・・・?」
骸は頷く。
「逃げてきました」
するとリボーンは立ち上がり、椅子を降りた。
骸が訊ねる。
「・・・おや?もういいのですか?」
「大体の事は分かったからな。もう十分だ。今日はもういいぞ」
「・・・ほぉ、なかなか紳士的ですね」
「まぁな」
ニッとリボーンは微笑む。
———その時。
「骸ぉっ!!!」
バァーン!
骸が振り向くと、そこには怒り狂った獄寺の姿。
骸はさっきの会話を思い出し、クフフと笑った。
獄寺の怒りはMAX。
「お前が10代目の右腕なんて、俺はゼッテーに認めねぇからな!!」
「ちょっと獄寺クン!落ち着いてよ!」
その日の沢田家は、大層賑やかだったそうだ。