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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: REBORN! 青き霧のセカイ ( No.35 )
- 日時: 2010/05/28 21:02
- 名前: 青霧 ◆wLSWAKdp4g (ID: tgMaGFHR)
「・・・む?」
了平は辺りを見回した。
雲雀が、いない。
UFOキャッチャーに夢中になっていた自分も悪いが、雲雀は群れる事を誰よりも、何よりも嫌う。
だからフラリと静かな所へ行ったのだろう、と了平は考えた。
「まったく・・・。極限に世話の焼ける男だな!」
了平は歩き出す。
すると———
「・・・ん?」
少女が、泣いていた。
嗚咽を漏らしながらも、必死に堪えようとするが、やはり我慢が出来ないらしく、「ママ、ママ」と呟いてはポロポロと雫を落とす。
了平はキョロキョロと辺りを見て、頷いた。
———あの雲雀だ。
何かあっても心配は要らない。
了平は少女に近づく。
「おい、どうしたのだ?」
「ママ、ママとはぐれちゃったのぉ・・・」
ヒックヒックと泣く少女の手を握り、了平が言った。
「大丈夫だ!!極限俺に任せておけ!すぐにママと会わせてやるぞ!!」
「・・・本当?」
「あぁ!!」
やっと少女は笑った。
了平が言う。
「さぁ、行くぞ!」
———刹那、
了平と少女は黄色い光に包まれた。
それは———了平の炎と同じ色だ。
了平は驚き声を荒げる。
「こ、これは極限どういうことだ!?」
そしてハッと少女を見る。
少女は———指輪から黄色い光を出しながら微笑んでいた。
「もしかして・・・お前がアイラファミリーの1人なのか!?」
「うん、そうだよ」
躊躇う事など知らないように、少女はサラリと言いのけた。
そして笑う。
「貴方単純ね。こんなにも簡単に私の罠にはまっちゃうなんて。ボンゴレファミリーも落ちたものね」
了平は呆然としながら言った。
「お前———」
そんな了平の言葉を、少女が遮った。
「さぁ、遊びましょう?」
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