二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: REBORN!  青き霧のセカイ ( No.39 )
日時: 2010/05/31 19:49
名前: 青霧 ◆wLSWAKdp4g (ID: tgMaGFHR)



「もう帰ろっかぁ」
「は!?もう六時半だし!?」
「あ〜、あたし怒られんの決定だ」
ぞろぞろと蜘蛛の巣を散らすようにゲームセンターから人がいなくなっていく。
ツナはホッとして、「これで少し探しやすくなったね」と言った。
しかし———骸は違和感を感じていた。
(・・・どうして残りの守護者達が見当たらない・・・?)
何処を見渡しても、残りの四人の姿は骸の視界に入ることは無かった。
「おかしいですね・・・」
「何が?」
「・・・見て下さい」
「何を?・・・あ」
やっとツナは気付いたようだ。
ツナは憂いの表情になる。
「皆大丈夫かなぁ・・・」
「大丈夫とは言い切れませんね」
骸がそう言った刹那。

「ボ〜ンゴレの〜10代目♪ぼ〜くっと一緒にあっそび〜ましょっ♪」

素早く骸が反応する。
「!?ボンゴレ!」
「何、むく———ろうわぁぁぁぁぁぁっっ!!」
ドガアァァァァァン!!
オレンジ色に輝くバグナウ(鍵爪)がゲームセンターの床を裂く。
骸はツナを俵担ぎして、何とかその攻撃から逃れていた。
しかし———

「残念」

少女の声が骸の耳に届いた。
シュッ
琉乃の黒く輝く大きな鎌が骸の頭目掛けて振り下ろされる。
「———っ。ボンゴレ、すみません」
「へ!?うぎゃっ!」
骸はツナを抛り投げると、愛用の三叉の槍で受け止めた。
ギィン!
琉乃の両手に力がこもる。
しかし骸は片手で受け止めている。
三叉の槍は揺らぐ気配が無い。
ガッ
骸は琉乃を払い落とす。
空中で回転し、優雅に着地を決めた琉乃。
その顔は少しだけ焦りを浮かべていた。
恋時が拍手する。
「———さっすがボンゴレ霧の守護者・六道骸さん。身を挺して10代目を庇うなんてね♪」
骸の顔に、いつもの笑みは浮かんでいない。
真剣。
そう表わすのが最も相応しいだろう。
骸は恋時に言った。
「・・・ソレが僕の勤めです。・・・それより、不意打ちとは汚いですね。堂々と懸かってくればよろしいのに」
琉乃が骸に言い返す。
「それは此方の台詞です。コソコソと我々の陣地を嗅ぎ回って・・・。堂々と「倒しに来ました」と言って来て下さい」
琉乃と骸の間に火花が散る。
すると投げ飛ばされたツナがやっと起き上がり、恋時に訊ねた。
「み、皆はどうしたの!?」
恋時はニヤリと微笑んで言った。

「楽しそうに踊ってるよ♪」