二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: REBORN!青き霧のセカイ  作者名アオイに変更 ( No.50 )
日時: 2010/08/04 15:44
名前: アオイ ◆wLSWAKdp4g (ID: lOah4y4E)


「・・・恋時!!」
倒れた恋時に駆け寄ってきたのは、フラフラで今にも倒れそうな琉乃だった。
恋時は「おぉ」と言って琉乃を見る。
「お前・・・勝ったのか?」
琉乃は俯いて首を振る。
恋時は「俺も負けた」と言って儚く笑って見せた。
綱吉の額の炎がスッと消える。
普通の綱吉に戻った証拠だった。
その時。
「綱吉君!!」
「・・・あ、骸!」
骸が綱吉に駆け寄ってきた。
骸が無傷だったので、綱吉はホッとする。
骸は綱吉に問うた。
「!?つ、綱吉君、その傷・・・!!大丈夫なんですか!?」
「あ!!あぁ、大丈夫だよ!!すぐ治るよ」
へへっと笑う綱吉。
骸は恋時と琉乃を見ていった。
「・・・さぁ、他の4人の戦闘も止めていただきましょうか?」
琉乃は恋時を見た。
恋時は骸に言う。
「———その必要は、ないよ」
「??どういう意味———」
綱吉がそう言った瞬間———

「10代目ぇっ!!!!」

綱吉と骸は聞き覚えのある声に振り返った。
そこにいたのは、ボンゴレファミリーとアイラファミリーの面々。
アイラファミリーの面々は、ボロボロの恋時を見て、ダッと駆け寄った。
「「「「ボス!!」」」」
恋時はアイラファミリーの面々に言った。
「・・・いいか、俺達は負けた。だから・・・明日イタリアへ帰る」
獄寺が叫ぶ。
「あ、あいつらイタリアからわざわざ来てたってのか!?」
恋時が頷く。
「うん。・・・俺達アイラファミリーは代々日本に修行に出て、1年経ったら帰るってのがならわしだったんだ。今年ちょうど1年だったからな・・・。ちょうど良かったよ。ありがとうな、ボンゴレ」
綱吉が慌てて言う。
「いやっ!!そんなお礼言われるような事してないし!!」
すると恋時は琉乃に言う。
「じゃ、そろそろよろしくな、琉乃」
琉乃は頷いて目を閉じた。
スウッ・・・と消えていく恋時達。
山本が慌てる。
「あ、ま、マジで行くのか!?」
「おい待て、ガキどもっ!!」
そんな獄寺の声も空しく、アイラファミリーは霧のごとく消えていった。

気付けばそこは閉店間際のゲームセンターだった。
了平は驚きの声を上げる。
「・・・一体どういうことだ??」
事が終わった事を確認すると、雲雀はスクリと立ち上がり、ゲームセンターを後にした。
骸はこめかみを押さえて言った。
「・・・まったく、自由奔放な男ですね」
「まぁ、仕方ないのな」
山本が笑い飛ばす。
ボーッとしていた綱吉が急にハッとし、皆に言った。
「わぁっ!!み、皆急いでっっ!!閉じ込めらめちゃうよっ!!」


〜アイラファミリー編・完結〜