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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: REBORN!青き霧のセカイ 人気キャラクター投票開催!! ( No.53 )
- 日時: 2010/08/04 17:08
- 名前: アオイ ◆wLSWAKdp4g (ID: lOah4y4E)
第十五話「浮雲と、漂う霧」
それは、あまりにも突然だった。
「・・・綱吉君、今、何と・・・?」
「だ、だから、雲雀さんを誘ってきてくれないかなぁ〜〜・・・なんて、ね」
申し訳なさそうに言う綱吉を前に、骸は思いっきりため息をついてやった。
今日は沢田家で“アイラファミリー成敗記念会”が行われようとしていた。
勿論、主催者はリボーンと獄寺隼人。
それ以外には考えられないだろう。
綱吉に誘われてやって来た骸だったが、まさかこんなお願いをされるとは思ってもみなかったのだ。
———雲雀恭弥を、連れて来て欲しい———
骸は綱吉に講義した。
「幾らボンゴレ10代目候補の綱吉君のお願いでも、流石に聞き受けられませんよ。分かってますか??そんな事雲雀君に言ったら僕完璧にお陀仏ですよ」
「だから骸にお願いしてるんだよ!!」
「だからって何ですか、だからって!!」
そんな骸と綱吉が言い合っている所に現れたのは、主催者の一角を担う獄寺だった。
「ゴルァ骸!!10代目にごちゃごちゃ文句言ってんじゃねー!!」
「・・・元といえば貴方のせいですよ、獄寺君」
「あ゛ぁ!?」
獄寺にガンつけられて骸は一層不機嫌な顔になる。
そこへ山本がやって来た。
「骸、頼むよ。多分骸じゃなきゃ、雲雀は連れて来られないと思うのな」
綱吉がブンブンと顔を縦に振る。
「・・・仕方ありませんね。これで僕が大怪我したら、責任は取ってもらいますよ」
綱吉の顔がパァッと明るくなる。
どんだけ行きたくなかったんだ、と骸は言いそうになったが、辛うじて飲み込む。
骸は立ち上がり、並盛中へと急いだ。
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