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番外一「会いたかった」


ずっと　ずっと

ただ、会いたかった。

あの声を、あの笑顔を

ただ、ずっと隣で見ていたかった

なのに…

『…引っ越して欲しいんだ。お前を、春奈にとっての
　　　　　　　一番にする為に』

一番なんかじゃなくてもいい

でも　離れなきゃいけなかった



——————————
『雷門中サッカー部の中継です』

…ん？

『マネージャーさんは雷門中を強くするためにどんなことを—』

…あれ？

『何もしてないですよ。私達はサポートするだけです。ね？
　　　
　　　　　　　　　　　『音無さん』


「はる…な……？」

一気に気持ちがこみ上げてきた

会いたい　声が聞きたい　
　　　　　　
　　　　　　　　　　　大好きだ


「…試音」

　　「話がある」


————

やっと　着いたよ

日本に

会ったら何て話そう

元気だった？　マネージャーしてたんだ？　好き？

　　その前に

またあの時みたいにサッカーできる。

またせちゃったね。身体、鈍ってない？



　　『春奈ね、試音君が帰ってくるまで、サッカーしちゃいけないんだって』


またせてごめんね。

でも、今行くよ

「…春奈…」