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第三話「え」

春奈が声をだした後、皆の動きも止まった。
春「試音君…？嘘…ほんとに試音君なの…？」
円「ぉ、おい、音無、この子…知り合いか？」
試「……かった」円「え？」
試「〜〜〜〜っぅ〜〜〜会いたかったぁー！！春奈ぁー！！」

ぎゅっ！と試音は春奈を抱きしめた。

秋「あれ？なんだかデジャウ゛感…」
一「昔の俺みたーい。ＨＡＨＡＨＡ………って」


『『『『ぇぇええええええええええ！！！！？？？』』』』


みんなの声が一つになった。


立「だだだだれなんですかぁー！音無さぁん！」
風「てか、ちょっ、はーなーれーろー！！」
木「ふざけんなぁぁぁぁ！！」
虎「あぁー！！俺の春奈さんから離れてくださいぃー！！」

ぎゃーぎゃー騒ぐ中、円堂と豪炎寺は冷静だった。
円「…あのさ、とりあえず離れてくんない？その、鬼道があっちでぶっ倒れてるからさ」
試「えぇー」
円「いやえぇーじゃなくて！もー豪炎寺もなんか言って……ってえぇ！！？ごごご豪炎寺、なんで泣いてんだ！？」
豪「いや…こうして夕香に彼氏が出来ると思うと…」
円「シスコン自重！！！」

春「試音君…どうして？確か外国に行ってたんじゃ…」
試「春奈…俺な、１ヶ月間だけここに居ていいんだ！」
春「！ほんと！？」
試「あぁ！事情があるからどうしてかはまだ言えないけど…でも、またサッカーしていいんだって！」
春「〜〜っほんとにほんと！？〜〜〜〜〜っ嬉しいっ！」

　昔の癖で抱きしめようとする春奈を反射的に試音から引き剥がす風丸・木暮・虎丸・立向居。

風「駄目だ！駄目だ駄目だ駄目！」
木「こいつになんかしたら許さないぞ！！」
虎「俺の音無さんにくっつかないで下さい！！」
立「おおお音無さんから離れてくださいぃー！」

鬼「まさか話は聞いていたが…」
円「？鬼道知ってるのか！？教えてくれよ〜」


　　　　　　　

鬼「実は————」