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第８話「鍵を握る者」

円『…強い！すげぇ強いぜ！！』
　いつもなら円堂はこんな反応をするが、今日だけは違った。

円「…音無？」
　明らかに不安そうな顔だった。



ぴぴーーーっっ！！！
『次は音無からのキックオフで試合開始ー！』

試「春奈！」
春「——うん！」

　春奈の表情が変わり、円堂は我にかえった。
円「よし！みんな！点を入れさせないぞ！！」
『『『おぉ！！』』』

虎（———あれ？なんか…　豪「虎丸！」虎「ははい！！」

春「試音君ミラー用意！」
試「あぁ！！」
　その言葉に緑川が素早く反応した。
緑「させるかぁーーーっっ！！！」
　緑川は宙に舞い上がり、ボールを奪い着地して走って行った。

円「いいぞ！緑川！！」
試「何っ！」
　



春「———行かせませんよ」

緑川の前に春奈が立つ。そして——

　春「白銀の、舞！！」
叫びすぐバク宙をし、白い風と共に着地する前にボールを奪った。
　辺りにきらきらした水が飛ぶ。

試「春奈ナイス！！」
春「へへっ♪試音君！！」
　試音に春奈がパスをだし、そして試音は走って行った。

壁「うぉぉー！！ザ・ウォール！！」
試「———はぁっっっ！！」
　試音は壁山をジャンプで通り抜けてしまった。
鬼「何っ！？」
ヒ「なんて身体能力だ！！」
　木（まぁあんたには言えないけどね、その言葉…ウシシ

　そしてここに一人、ヒロトを見ながらジェネシス戦の時のヒロトのジャンプを思い出す者が一人。

円「よし、来い！」
試「行くよ！！」

　試「ウォーター・ブルー！！」
サッカーボールに水のまとまりが絡みつき、試音はそれを思いっきり蹴った。水の渦巻きが円堂の前に直撃してくる。

円「正義の、鉄拳！！Ｇ５！！！」
　円堂が拳を前にだす。水が絡みつくサッカーボールと円堂の拳の一騎打ち。
円「———っあ！！！」
　円堂が飛ばされ、水のボールがゴールに入った。

『音無チームに一点ンー！！音無試音の強い必殺技にやられたか円堂！！１−０だぁー！！どうしたイナズマジャパン！先制点をとられてしまったぞぉー！！』

　リ塔（（いつもそうじゃん））

『ここで前半終了！———』
アナウンスが入る。そんな中、皆が円堂にかけよった。

綱「なに！一点とられただけじゃねぇか！」
不「…いつもそうじゃねぇｋｎふがっ！」
鬼「あんまり内部事情を話すな不動」

　わいわいする中、ここに一人、この試合の鍵を握る者が…

虎「—————そっか」

　　虎「解かりましたよ、音無さん！」