二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】 黒猫闇幻想。 アンケ実施中 ( No.57 )
日時: 2010/06/13 17:24
名前: 煌謎 ◆vBOFA0jTOg (ID: eHFPH3xo)
参照: 俺は多分最初から判っていた

▼番外編 「Who are you?」

つい此の間だっけな、俺はヅラから奇妙な話を聞いた。

「銀時俺は此の間不思議な娘を拾ったのだ」

「へェ〜どんな」

聞き始めは然程興味はなかった。

「うむ、とても可愛らしい娘だったぞ。けれど……」

「……けれど?」

「其の現れ方が奇っ怪なものだったんだ」

「現れ方? なんだそりゃ」


意味わかんね、現れ方って何か登場シーンみたいなのの事か?


「俺の目の前に光が現れて、そして其の中から其の娘が出てきたのだ」

「……は? お前冗談はヅラだけにしろよ」

「ヅラじゃない桂だ」


ヅラも何時もと違って真剣な顔してるし嘘じゃないと思うけどなァ。

……もしかしてゆ、幽霊?
い、いやそんなわけないないよなァ。

あ、言っとくけど俺幽霊なんて信じてないからね怖くないからね。


「如何した銀時。顔が青いぞ」

「べ、別に俺全然怖くねェし〜ビビってねェし〜いや信じてないけど〜」

「何の話をしているのだ貴様は」


俺が怖がっ……独り言を言い続けているとヅラが話をし始めた。


「それと錬も持っていた」

「へェ〜錬持ってる幽霊かァ。別に怖くないけど俺は。うん」

「そして其の錬の柄には『黒錬』と刻まれててあった」

「……え……?」

此れには俺も驚いた。


……『黒錬』だと?


其の刀はアイツが持っていた錬だ。
でもアイツと共に消えた筈だ。


「ヅラ其の子は如何したんだ?」

「真選組に預けた」

「はァ!? お前何してくれちゃってんの!? 何で此処に連れて来なかったんだよ!!」

「俺も連れて来ようと考えてたが其の時丁度真選組に出くわしてな。
攘夷浪士の俺より真選組の方が安全だろうだから其の侭置いてきた」

「大丈夫か其の子。下手したら恨まれんぞ」

「フッ。憎まれ役はもう慣れた」

コイツ変な処で男前になるな。
何か腹立つけど。


  此れは雅焔に出会う二日前のお話。