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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 〜鏡音リンレンでオリジナル〜 ( No.3 )
- 日時: 2010/05/21 16:35
- 名前: 燈玖黐(ひくり) (ID: ZVqxEqci)
自分の罪って、
いつの間にかあるんだよね。
第1章
ガンッ!!
「いたっ」
「うわっ!あいつ喋ったぞ!!もう一発!ほれ!」
ガン!
石が飛んでくる。
頭がいたい。あたし何もしてないのに。
ポタ……ポタ……。
あたしの手に、紅くにじんだ血が零れた。
これは、毎日の事だから。
もう、涙が出ない。ううん、
”涙が枯れちゃったんだ”
「なにすんのよ!!やめてよ!」
「うわっ!怒った!逃げろ!」
私を傷つけた子供たちは、私の元から去って行った。
「リン……。大丈夫?また怪我して」
リンと呼ばれる少女は、リンの母と思われる人に向かって、強く睨んだ。
「気易くリンって呼ばないで!!!あんたなんか大嫌いっ!!」
「リン!待ちなさい!これだけは分かって。人一人に必ず生きる・幸せになる権利はあるのよ。だから……」
ドン!!
「それ、何回も聞いた!あんたにとってあたしは邪魔なんだ!!」
そんなの、聞きたくない。
だって、あたし……。
罪を、あたしの力じゃ償えない罪を背負ってしまったんだから……。
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