二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 〜鏡音リンレンでオリジナル〜コメ下さい! ( No.81 )
日時: 2010/05/26 17:07
名前: 燈玖黐(ひくり) (ID: dHuJp/ow)

第4章

「脳に異常があります。このままではいずれ眼も耳も使いものにならないでしょう」

「どういうことですか?」

「……残念ながら、手の打ちどころがないんです。」

「えっ。」

「持っても1ヶ月でしょう」


レンは、眼を見開いた。
あの日々は、戻ってこない。

あんなにも、恐れてた事が起きてしまった。

「そうですか……」

レンは、肩を震わせながら言った。








「リン、話さなきゃいけない事があるんだ。」


「……レン、もう一回言って?よく聞こえなかったの。」

リンの病気は、徐々に進行していった。

「リン、リンの耳、眼はもう使えないんだ」

レンは、涙を堪えながらリンの眼を見た。

「え、」

耳が聞こえない。眼が見えない。

リンにとって、それはとても辛い事だった。

リンは、唄を歌うのが大好きで、聞くのも大好きで。

リンは、二度と歌えなくなってしまう。

でも、リンにとって一番辛いのは。
レンの声、顔が見れない事だった。

今も、泣いてはいないのに。レンの顔がぼやけてる。

でも、リンは。

「大丈夫だよ!私、レンがそばにいてくれればそれだけで充分だよ」

リンは、無理して笑った。でも、無理して笑ってる事は、レンには分かった。

「あぁ、ずっとそばにいる。笑ってるから。」

レンは、リンにレンの笑顔をよく見れるように。
リンの顔にレンの顔を近づけた。
「レンの笑顔、はっきり見えるよ。」


「俺は、リンの笑顔が好きだよ。」

「私も、レンの笑顔が好きだよ。もっと笑っていようね」

「あぁ」





でも、知ってるよ。
君は、私に嘘を付いてることぐらい。

私を傷けさせない為でも、私には分かるんだよ?
だって、ずっと一緒に居たんだから。

貴方の気持ちも隠し言があっても。
私には、すぐにわかるのよ。