二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 今日も平和です並盛町。【リボーン】 オリキャラ募集してます。 ( No.17 )
日時: 2010/05/23 16:56
名前: クレイア ◆PT5MXLpFOU (ID: CkThpPJM)

第一話 「スパニッシュ・アタック!」


此処は、平凡で平和な町。並盛町。
海とか山とか商店街とかあって、けっこう発展している。

「今日は何もなかったし、やっぱり平和が一番だよなあ」

俺の名前は沢田綱吉。皆からはツナって呼ばれてる。
並盛中学校に通う、ごくごく普通の中学二年生。
…………まあ、マフィアのボス候補だって事を除けばね……

「家帰ったら昨日やってたゲームの続きしよーっと」

まあ考えてたってしょうがないしね!
そう言いつつ、角をまがった途端、


「スパニッシュ・アタック!」


蹴られた。

俺は驚きで声も出ないまま道路にぶっ倒れる。

「フハハハハハッ! どうですか慎二君!? スペインのフラメンコの動きを取り入れた私のキックの威力は!?」

勝ち誇ったような幼い女の子の声がする。

「昨日徹夜で考えたんですよ! YOUT○BEを見ながらねぇ……って違う人ですーっ!!」

喜んだり焦ったり、忙しい子だな。

「はわわわ……てっきりこの時間帯にここを通るのは慎二君ばかりかと……」

慌てふためく女の子を見ながら俺は起き上がる。
ていうか身長差のせいかな?見事にみぞおちにクリーンヒットだよ……

「いてて……いろいろ突っ込みたいところなんだけど、とりあえず、君は誰?」

「はっ! 申し遅れました! 私は守坂文と申します。並盛小学校五年生です」

「ええと……文ちゃん、だね。俺は大丈夫だよ。毎日のようにこういう目にあってるから」

家とか家とか家とか時々学校とか。

「ほぅ、そうなんですか。なら平気ですねっ」

いやそこで納得したように言い笑顔を浮かべられても困るんだけどな!

「それで、文ちゃん此処で何してたの?」

「あぁ、それはですね、宿敵の慎二君を待ち構えてました」

宿敵て……

「さっきから言ってるけど、その慎二君ってだれ?何かあったの?」

「慎二君は同級生です。一か月前給食のプリンを取り合ってからは私のライバルですね」

「へ、へぇ……」

「じゃんけんでは慎二君が勝ったのですが、私が強奪しました」

「ヒデェー!!」

文ちゃんは、それ以来ずっと下校途中に慎二君とバトっているらしい。
最近の小学生って……分からない。

「そう言えば、慎二君は今日風邪で休みでしたね」

「それなのに待ってたの!?」

突然の事実の俺は大声をあげてしまった。

「失礼な! 忘れてただけですもん!」

文ちゃんはムーっとむくれる。
それって……言い訳としてはマルなのかな……?

「それより、あなたのお名前聞いてませんでしたね」

「ああ、そうだった」

ツッコミ所ありすぎて自己紹介忘れてたよ。

「俺は沢田綱吉。並盛中学校の二年生だよ」

「ほぅ。並盛中の……あ、でしたら」

「?」

「山本武さんてご存知ですか?」

「うん、知ってるよ? 友達だし」

え? 文ちゃん、もしかして……

「慎二君が野球教えてほしいなって言ってました」

また慎二君かよ!!

「二か月前くらいに」

「文ちゃんって慎二君の扱いぞんざいだよね」

「? 何のことです?」

「いや、いいよ……」

どっと疲れる。
今日は何もないと思ったんだけどなあ……。そう上手くいかないか……。

「では、私も帰りますね」

そう言って文ちゃんはランドセルを背負う。

「あれ? 文ちゃんのランドセルって黒いんだね。珍しい」

「これは昨日慎二君から強奪しました。自分のはちゃんとありますよ、家に」

「ヒデェー!!」

本当に、最近の小学生って分からないなと思った。

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アトガキ

私がギャグを書くとこんな感じです。
わあーとっても意味不☆