二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【復活、デュラ中心】16獣の咆哮-情報屋の手中【コメ大歓迎】 ( No.74 )
- 日時: 2010/06/19 10:26
- 名前: 樹 ◆YJ5DWMTmns (ID: I7JGXvEN)
- 参照: http://renrinmiku.blog70.fc2.com/
第十九章
———烏森学園-森中心部 本番———
ひゅぉぉぉおおお
やや強めの風が通り過ぎた。
広場のようにそこだけ見通しのいい場所にいたのは...
系8匹の獣。
その中のわずかな何匹かはみたことのある様な気もするが、
模様が似ている、というだけで大きさは明らかに違っていた。
そして、皆似ているようだが二種類に分けられるようだ。
狼と山犬に。
見分けはよくわからないが、見た目で分けると、
白い狼が二匹。
白っぽいが黄色かかった狼が一匹。
灰色の狼が一匹。
黒い山犬が一匹。
白く、尾が斑模様の山犬が一匹(予想で斑御と思われる)
黒く、尾が白い山犬が一匹(予想で白尾と思われる)
紺色の山犬が一匹(予想で鋼夜と思われる)
そして、この三匹の妖気はあり得ないほどのレベル。
しかし一見暴走している様子はない。
それに加え最初は気付かなかったが獣に似た人影が三人。
そのうちの二人は姿が似て見分けるのは難しい。
目の色とわずかな髪形の違いだろうか。
そして、もう一人は完全に姿が違っていた。
なんと言うか、頭から犬耳生えていて、昔の人のような服装。
とにかく、中央部に獣のような輩が集まっていた。
この中に諷と陸が居るのだろうが、それを見分けるのは不可能に近い。
このごちゃごちゃした中で戦闘などされたら余計無理だろう。
相手側はそれが狙いなのだろうが。
そして、綱吉側が困ってるのと同様、味方のはずの静雄や杏里も如けた顔をしていた。
多分彼等も見分けがつかないのだろう。
そして、少しあとから駆け付けた時音と良守は来るなり状況を把握したらしいものの、
時音はあきれたように頭を抱え、良守は把握はしているものの唖然としていた。
《始めよう》
白い狼の内の一匹が低い声で言った。
それを合図に戦闘が始まった。
仕掛けたのは獣側。綱吉達に向かって容赦なしに襲いかかってくる。
一発目は獄寺の匣で防いだものの...
「十代目! どうしますか?」
破られるのも時間の問題だろう。
しかし綱吉は答えず、唯柄に会わず考えているだけ。
———目的は相手を倒すことじゃない。
でも何もしなければいずれ此方が倒されてしまう
ならばどうすればいい?
陸と諷を見分けてネックレスを取れば———
「そうだ、ネックレスだ!」
ふ、と綱吉は顔を上げ狼、山犬の中にネックレスを付けている者はいないかと探す。
しかし、漬けているのは3"人"だった。
獣に似た人影三人がネックレスを付けていた。しかし、その形は最初に見せられたものとは全く形が違っていた。
もしかしたら、此処にはいないのか?
いや、変化したらネックレスが消えるとか?
多分二つ目の可能性は低いだろう。
ネックレスが消えれば継承にはならないからだ。
かといって、一つ目もあまり信じがたい。
先程"はじめよう"と指示したあの狼。彼がきっと陸なのだろう。
しかし、もう一匹の白い狼とまぎれて区別がすでに付かなくなってしまっている。
色が関係あるのだとしたら、もう一匹は黒い山犬か紺色の山犬辺りだろう。
しかし、それが動きまわっているのだから見当を一回つけても直ぐに分からなくなってしまう。
———どうすれば......———
考えるも浮かんでくる答えはない。
「どうにかして陸さんと諷さんを探しださないと......」
一人で考えていても仕方ない、己の見方に声をかける。
「知ってる人はいないの?」
案外、簡単に見方が答えてくれた。雲雀さんだ。
———知ってる人?
翔さんとか、臨也さんとかかな?
いや、何かもっと身近にいるような......———
と、その時バチィッと何かがはじけるような音がした。
「くっ」
同時に獄寺くんのうめき声が重なった。
「獄寺くん!?」
獄寺くんの匣をよく見るとひびが入っていた。
そして、そのひびに突き刺さっているのは緑色の瞳の獣に似た少女。
言うに桜狼雪の短刀だった。
そして、雪がわずかに短刀を握る手に力を込めると音を立てて盾が崩れ落ちた。
そして、それもつかの間、雪の匣の晴狼が雪の後ろから現れる。
その背中に雪は飛び乗ると、そのままの勢いで此方へ攻撃を仕掛けてきた。
牙か此方へ向けられた瞬間。
ゴウッ!!
クロームの出した幻覚の火柱が立ち晴狼へと直撃した。
いや、直撃したように見えたが正確に言うと、
直撃しそうになった瞬間、雪が後ろへ飛び素早く晴狼を匣に戻した。
地面に着地すると受け身がてら後ろへ飛んだ。
そして、匣からは再び晴狼が出現する。
———今の攻撃から考えてまだ攻撃してこない奴らの攻撃力はすさまじいだろう。
特に妖気の凄いあの三匹。
早く結論を出さなければ危ない状況になるのは目に見える———
「どうすれば......」
「ゆっくり考えてて大丈夫なのな。
時間はこっちで稼ぐからさ」
俺が呟いた情けのない言葉に直ぐに返答してくれたのが山本。
そして、それに続くように何人かも同意してくれた。
———確かに身近にいたような気がするんだ。
誰よりも陸さんと諷さんの事を知っている人が———
———舞台裏———
現在の入室者〜彌瘡、麗美、甘楽〜
甘楽「わ〜 皆さん久しぶりですねぇ☆」
麗美「ほーんとっ 久しぶりだね♪」
彌瘡「相変わらずですね」
甘楽「それでそれで、どうですかー?」
甘楽「継承の方♪」
彌瘡「甘楽三の方がよく知っているでしょう?」
彌瘡「順調ですよ」
麗美「麗美は退屈ー」
麗美「もっとさぁ、遊びたよぉー」
甘楽「近々麗美にも出番が来ると思いますよう☆」
麗美「ホント!?」
彌瘡「単純ですね」
甘楽「まぁまぁ」
彌瘡「それにしても第一継承に思った以上に時間がかかってますね」
甘楽「この調子で言ったら随分いかんがかかりますねぇ〜」
麗美「えー そんなのやだよぉ」
麗美「退屈キラーい!」
彌瘡「二人同時だから長いと考えたいですね」
甘楽「だといいですねー」