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　番外編*わたしはだれでしょう？*


あ〜あ。ひまだなあ。
だれもこねーし。

ガラリ。

引き戸が開いた。

「どうもー」

んだよ、材料配達の兄ちゃんか。
はやく誰かこねーかなあ。

そんなことを思いながら、冷蔵庫を見てみる。

…ビールだってみんな待ってるんだぜ。

ホントこの仕事、客がこねーとつまんないな。

そう、ぐちぐちぐちぐち言ってると、また引き戸が開いた。

「よー」

…近所のおやじか。ま、いっか。

「いつもの！」

「ほーい。」

焼き鳥を準備する。
そして、ビールをジョッキにつぐ。

白い泡が次々とでてくる。

…なんか元気ねえなあ、ビールよ。
俺もないが。

そして、注文されたもんを置くと、
おやじはうまそうにグイッと飲んだ。

あ〜あ、しばらくこいつの相手か…。トホホ。