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30分後。

「ついに…できたわね…」

床には100個は軽く超えるとおもわれるてるてるぼうず。

…あらためて見ると、資源の無駄遣いの気がするなあ。

「…あのさあ、こんなにどこにかけるんだ？
俺も夢中になってて気がつかなかったけど。」

そう言うと、リンはこっちを見て、キッパリ言った。

「努力と根気。」

……。

どんなに頑張っても、てるてるぼうずは減らないし、空間も増えないと思うが。

「大丈夫だよ、レン！リンが言うとおり、頑張ればなんとかできる！そういうもん！」

ああ、ミクが何もわかってないのはいつものことだ。
スルーしよう。

「…なら、ご近所さんにあげればいいんじゃないかな。
そしたらみんな喜ぶよ。」

カイト兄のご奉仕愛感じる発言がでた。

うん…カイト兄にしてはまともな意見だな。
ご近所が喜ぶかどうかは別にして。

「そうですねえ。いろんなところにつるした方が、効果は大きいと思いますよ。」

「じゃあ、ルカ…さんも賛成してるし、
そうしよっかあ。」

…どうやらリンも、納得したようだ。