二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ家の毎日【VOCALOID】 ( No.137 )
日時: 2010/05/29 09:51
名前: *yuki* (ID: yjS9W/Zh)

次の日…

「レン!レン!見て見て!!」

ん〜…
なんだよ、うるさいな…

って、リン!?
…リンのほうが早く起きたとは…

少しショックをうけたレンであった。

「…なに?」

眠いのと悔しいので自然と不機嫌な声になったが、
リンはそんなことおかまいなしに、レンをつれだした。

「ほら!晴れたよ!!」

えっ…。

目の前に見えるのは、
リンのまぶしい笑顔と、
まぶしい太陽の光。

「……ホントだ…」

日光を反射して、キラキラと輝く雨粒。

「きれい…だな。」

「でしょ?」

後ろを振り向くと、そこにはナギ姉がいた。

「太陽が磨いてくれれば、よごれた雨だって、美しい宝石になるの。
…だから私は雨が好き。」

にっこりとするナギ姉。

そっか、だからあの時あんなこと…

“原石” か…なるほどな。

「それに、

今回は、それだけじゃないわ。」

ナギ姉の指差す空には…

「虹…!」

真っ白な雲と雲を結ぶ、七色に光る虹。

本当にそれは…きれいで…


きっと気のせいだろう。

てるてるぼうずが、とてもうれしそうに、笑っていたのを感じたのは。

「ありがとう。」


きれいな宝石が、てるてるぼうずにも、かかっていた。


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