二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロ家の毎日【VOCALOID】 ( No.149 )
- 日時: 2010/05/29 14:27
- 名前: *yuki* ◆R61No/hCwo (ID: yjS9W/Zh)
*引っ越してきた少女*
「あの…」
え?
声がした方に振り向くと…
そこにはおどおどしている、黒髪の女の子がいた。
ヒマだな…
ある日、そう思った俺は、ナギ姉に、
「じゃあ一緒に歌戸公園に行きましょう」
と言われ…
散歩にでかけることにした。
公園につくと、そこには平日の昼間、俺のようにヒマをもてあましてる主婦と、その子供らが数組いた。
穏やかな雰囲気。
暑かったので、木の下でちょっと涼むか、と
ナギ姉に言ってみると、
少し迷ったすえ、
「ゴメンね、ネコちゃんたちと挨拶してこなきゃ…」
と申し訳なさそうに、広場の方に行ってしまった。
なので俺は、じゃあひとりでいくかと、
大きい木に向かっているところ…
冒頭の事件が起きた。
「えっと…どうしたんですか?」
見覚えのない顔。知り合いではない。
なんかの場所を知りたいとか…?
…そんなことを考えてても、いっこうに口を開いてくれない。
「どうしたんですか?」
もう一回言ってみると、
不安そうだったエメラルド色の瞳が、まっすぐこっちを見た。
…が、すぐに下を向いてしまった。おいおい。
「あの〜、すみませんけど…
用があるなら、早く言っt「あのっ!」
急に大声をだした女の子。
「あ…ゴメンなさい。
私…黒音アイっていうの。」
「アイさん…?」
やっぱり聞き覚えはない。
しかし、話が進んでよかったよかった。
というのはおいといて。
「…レンさん、ですよね?」
首を少し傾けながら言うアイさん。
ふうん。大人しい人なんだなあ。リンとは全然違う…。
って、なんで俺の名前を。
あ、そっか。この町の人なら俺たちのことは知ってるもんな。
「そうだけど。歌戸町の人?」
「ええ…。」
でも、見たことないな。これでも俺、近所付き合いいいんだからな。
「最近引っ越してきたの?どのへん?」
そう問いかけると、アイさんは、非常に驚くべきことを言った。
「はい。レンさん達の家の隣に。」