二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ家の毎日【VOCALOID】 ( No.166 )
日時: 2010/05/29 22:05
名前: *yuki* (ID: yjS9W/Zh)

家に帰ると。

田中家…いや、黒音家には、
まだまだたくさんトラックがあり、行者さんも忙しそうだった。

「あの〜、家には、まだ入れないですよね…。」

「あ、そうですねー。ちょっとまだー…」

周りを見るお兄さん。やっぱりそうだよな。

「じゃあ、私たちのところにしばらくいたら?
そのほうがミクさんたちも喜ぶわ。」

「はい!ありがとうございます。」

にっこりとするアイさん。
うん、基本いい人だな。




「君が黒音アイちゃん?
へーっ…」

「はじめまして、ミクさん。」

驚くミクに几帳面にお辞儀をするアイさん。
礼儀正しいね。

「ま、よろしく。私は鏡音リン。」

「巡音ルカです。これからよろしくね…」

「僕はカイト。アイちゃんかわいーねーっ」

「あたしはメイコ!困ったことがあったら何でも言って!」

「はい。
…みなさんありがとうございます。嬉しいです…」

少し顔を赤らめるアイさん。恥ずかしいのかな。

「…ねえ、ちょっといい?」

なんだ?…いつになく真剣なミク。
アイさんが唾を呑む。

「アイの髪…長くない?
どうやってのばしたのー?」

…オイ。なんだそれ。
まあ、ミクがろくなこと言うわけないんだ。そんなことわかっとるよ。
期待した俺が馬鹿だった。

っていうかお前も充分髪長いよな?

「あ、はい…
えっと、の…のばしたっていうか…」

「え?なになに?」

迫るミク。

「おいやめろよ、アイさん怖がってんじゃん。」

「えっ、あ、ゴメンね、アイ!
ただなんか気になっちゃってさー」

ケラケラと笑いながら言うミク。
好奇心だけで行動するな、馬鹿。

「悪いな、ミクってこんなやつだからさ。」

「いえ…大丈夫です。
…フフッ、みなさん面白いですね!」

アハハハ、と笑いはじめたアイさん。

とめがはずれたのだろうか、お腹をおさえて笑いころげている。
その姿に、俺たちもつい笑ってしまった。

…ちょっと変なとこもあるけど。
可愛いお隣ができたな。

と、そう思った。