二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ家の毎日【VOCALOID】 ( No.172 )
日時: 2010/05/30 10:32
名前: *yuki* ◆R61No/hCwo (ID: yjS9W/Zh)

「…まだかな…。」

イライラしたように窓の外を見るアイさん。

「そうね、もうちょっとかかるんじゃないかしら。」

「ですよね…。」



黒音家があくまで、ナギ姉の部屋にいってたら、
と、レン君が言ったので、
それで今、私の部屋に居る。

我が家に入れないのだから、アイさんもイライラするだろうなあ。

…すると、アイさんはバッグからチョコを取り出し、食べた。

「…あ!
ゴメンなさい…。
私、イライラするとチョコ、食べたくなっちゃうんです…。」

こっちを見て申し訳なさそうに言うアイさん。

「いえ…別に謝らなくても。
…チョコ、好きなの?」

そう言うと、アイさんはちょっと顔が明るくなった。

「はい!そうなんです!」

元気よく、にっこりとする。

本当に好きなのね……。




しばらくおしゃべりしてると、
だんだん家の前もすいてきた。

「もうそろそろ大丈夫なんじゃない?
聞いてきたらどう?」

「そうですね。
…でも、もっとおしゃべり、してたかったなあ…。」

少し寂しそうに言うアイさん。

でも。

「何言ってるのよ。
私たち、お隣さんなのよ?
いつだっておしゃべりできるわ。」

ね?そうでしょ?

「…はい!」

向日葵のような笑顔。

彼女みたいな人は。
これからみんなから愛されていくだろう。

そう思った。

「じゃあ、
…行きましょう。」

———仲良く してね。
アイさん。