二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ家の毎日【VOCALOID】 ( No.19 )
日時: 2010/05/23 17:49
名前: *yuki* ◆R61No/hCwo (ID: yjS9W/Zh)

「ここだよ。」

ナギ姉さんの部屋に着いた。

「そうですか。ありがとう。
じゃあ、なにか用があれば呼んでください」

「…まって!」

ナギ姉さんが振り向いた。きれいな銀髪が揺れて…青い瞳が俺をじっと見つめる。

「なんでしょう。」

「あの…さ、えっと…部屋、はいってもいい?
もうちょっと話ししようよ」

ここでひいちゃダメなんだ。負けない。

「……どうぞ。」

え。断るかと思ったけど…案外簡単にいけるかも。

あ、でも、なんの話ししよう。全然考えてなかった。

そんなこと考えてると、ナギ姉さんは鞄から本をとり、読み始めた。
…もしかして。

「ナギ姉さん…本、好き?」

「……ええ、まあ。好きですけど。なにか?」

「えっと…いや、俺も読書好きだから…
その、ナギ姉さんはどんな本が好きなの?」

必死に考え付いた言葉をつなげて声に出す。
ホントに会話するのが難しいなあ…。

「私は…だいたい、ミステリーとかサスペンスが好きですけれど。」

「へえ!そうなんだ!じゃあ今読んでるのもそういうやつ?」

「…ええ。」

表紙を見してくれた。…ちょっと反応がよくなってきたかも。

「今…謎解きのシーンで…」

「そっかあ。あー…、じゃあ早く続き読みたいよね。ゴメン、邪魔して…。」

いいところで邪魔されるのは俺だって嫌だからな…

「…けど、別に本は逃げないから。平気。」

おお!なんか優しくなってきてる!

「!!」

え?ハッとしたような顔になってる。

「どうしたの?ナギ姉さん…。」

「あ…べっ、別に…あなたには関係ないでしょう。しっ、静かにしてくれません?!」

かなり動揺してるし、こころなしか顔が赤いような。
ええ〜…よくわかんなくなってきた…。