二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ家の毎日【VOCALOID】 ( No.213 )
日時: 2010/06/01 17:47
名前: *yuki* (ID: yjS9W/Zh)

ちょ、ちょ、ちょ…。

おいおいおい。

ミクがむかっているのは、スイカとはまったく別方向の…花壇。

「おい、ミク…「シッ!」

ミクをとめようとすると、リンに口をおさえられた。

「ダメでしょ、教えちゃ!スイカ割りをなんだと思ってるの!」

小声で言うリン。
でも小声のつもりでも充分でかいよ。
ミクは気づいてないが。

「…けどさ、あのままだったら花壇を…植木鉢、割っちゃうかもよ?」

あれは…大切な…

「…植木鉢一つどうってことないでしょ、娯楽のためには少しの犠牲は必要よ!」

なんじゃそりゃ。

なんてひそひそ(ではないが)話していると、ミクは動きを止めた。
あの場所で振り下ろすつもりか…。


そして、パリーンという音と、ミクの騒ぎ声が聞こえたのは、言うまでもないことである。



「はあ…。
あれ、私がだいじに育ててた花だったのに…」

悲しそうに言うナギ姉。

「ゴメンな、リンに止められて…。」

「あ、ううん、別にいいのよ。
娯楽には少しの犠牲は必要だもの…」

…それ、流行ってんの?

「ところで、次は誰がやるのかしら。」

「?さあ…ま、頑張ろうな。」

そう言うと、ナギ姉は少し笑って、むこうに行った。

どうやらもうショックからは立ち直ったようだ。
よかった。


「よ〜し、じゃあ次は誰いく?!」

「あたし!あたしやる〜!!」

元気な(うるさい)女たち。

ああ、どうせ後片付けは俺とナギ姉だな…

みんなが盛り上がっているなか、俺はぼんやりとそんな事を思っていた。



そして…

夕方まで、その騒ぎはつづいていたのであつた。