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*も一人増えたよ、お隣さん*


「あのっ、みなさん！聞いてください！」

いろいろあった夏もすぎ。
少し涼しくなってきた頃のことだ。

いつも大人しいアイが、突然やってきた。

「どうしたのー？」

「あのあのっ、ミクさんっ、えっとえっと」

かなり焦ってますな。どうした。

「従姉妹が！従姉妹がくるんです！」

「従姉妹……？」

とな？





アイの必死の呼びかけで、ボカロ家全員が集まった。

「へー……。アイちゃん、従姉妹いたんだ。」

おっとりしたカイト兄。

「はい、そうなんです。
私より一つ下……14歳の女の子です。」

「私たちと同じ歳なのね。」

そっか、俺たちと同じ歳だな。

「名前はなんていうんですか？」

今度はナギ姉が質問した。

「雪音ランって子で……。」

「ふうん、可愛い名前だな！
……でも酒は飲めないのか……」

メイコ姉さん、酒から離れよう。

「で、そのランちゃんって子が、遊びにくるのね？
どこに住んでるの？遠いところ？」

「……あ、いえ、ルカさん……違うんです。」

「え？」

「遊びにくるんじゃないんです。」

…もしや……

「住んでるところは、……
これから、ここの隣になります。」

驚いたでしょう？と、アイは言った。