二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ家の毎日【VOCALOID】 ( No.288 )
日時: 2010/06/07 19:43
名前: *yuki* ◆R61No/hCwo (ID: yjS9W/Zh)

「……今日は、無理ね。ゴメンなさい。」

謝んなくても全然オッケーだぞ、ナギ姉。
リンの言うことにいちいち反応してたら、大変なことになる。
スルースキルはどこでも大切だぜ!

「じゃー、明日!じゃなかったら明後日!いい?」

「ええ、わかったわ、明日あそこのケーキ屋さんで買ってk「それじゃダメなの!!」

…………。
なんて我儘なんだろう、こいつ。
これが我が姉とは、情けないよ、俺。

「え、じゃあ、つくるって……こと?」

「そう!そのとおり!」

「いい……けど。私の腕じゃ、リンさん、喜べないと……」

いやいや、ナギ姉の料理に喜ばなくて、なにに喜ぶというんだ。

すると、リンは自信満々に次のようなセリフを言った。

「ふん、大丈夫よ。
私が一緒にやってあげるもの!」

…………リンの料理に絶望しなくて、なにに絶望するというんだろう。

だが、俺はそれから逃げられはしないと、悲しく悟っていた。







そして、リンの不満そうな声がリンの不満そうな顔によってしゃべられた。

「もう、なによ、これしか集まんないの?
せっかくこのクッキングアイドル、リン様がいるっていうのに。」

まて、付け足しが必要だ。
「地獄の料理をつくりだす」クッキングアイドルな。

「えーっと?私とレンと、ナギ姉、ルカ。
……ま、でもこんぐらいでちょーどいいのかしら。」

「ええ、料理は人がたくさんいすぎると混乱しちゃって大変だから……」

「ナギちゃんの言うとおりだと思うわぁ……」

うむ、そうだ。そのとおりだ。
しかし、できることなら俺は加わりたくなかった。

でもなぜルカ姉さんは逃げなかったのだろう。謎だ。

「じゃっ、いいわ。
とりあえずはじめましょう!」

リンがワクワクを隠しきれず……みたいな笑顔で言った。

俺ははたして絶望を隠せているだろうか?