二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ家の毎日【VOCALOID】 ( No.488 )
日時: 2010/06/26 15:20
名前: *yuki* ◆R61No/hCwo (ID: yjS9W/Zh)

「キャアアアアア!!!」


そこの読者、安心しろ、これはただの悲鳴ではなく嬉しい悲鳴である。
女どもによる。


今、俺たちは食堂にいた。
「いいからいいから、団体さんなのよ〜」と、モミさんに連れていかれて。

でかい机に豪華な料理。
そりゃあ叫びたくなるわな。

「ふふ、こんなにいいもの食べられるのはこの私のおかげよ。
私が命がけでクソバb……いや、モミお姉さんと交渉してあげたんだから。感謝しなさい。」

ユキはだいぶ暴言が趣味のようだ。
でも、まあ、確かにユキのおかげだけどさ。
しっかし「命がけ」って、どんな交渉をしてきたんだ?

「まーまー、とりあえず座ってよっ、ユキちゃん!
早く食べよう!」

ミクがニコニコと笑いながら長ネギを振り回す。
なんで長ネギがあるんだとかもう俺はツッコまない。

「酒の準備も万全だしっ!!」

メイコ姉さんもこれまたニコニコと。
しかし飲めるのはメイコ姉さんとルカ姉さんだけじゃなかろうか。

……今思った。
なんで俺、こんなツッコミしなけりゃなんないんだろう。

「ほら、レンっ、乾杯するわよっ」

「わっ、いてっ」

論理的に脳内の中で議会を開いていると、
いきなりリンにかなりの力で背中を叩かれ、痛みが走るが、仕方ない。
それにしても乾杯の中身が日本茶って……。

「じゃあ、私が音頭を「いやこのリン様がやってあg「ちがう私よここにいられるのは私のおかげ!!」

…………。

しばらく時間がかかりそうなんだが。
よし、この醜い争いの間、俺はまた議会の続きを行うことにしよう。





10分後。

かなり時間がかかったが、無傷のメイコ姉さんがやることになった。
……無傷ということは傷があるやつもいるということだが。

「それじゃー、温泉旅行を祝ってー!!」

杯(中身日本茶)をもちあげる。

「かんぱーい!!」

「かんぱーーーーい!」



ビシャッという音と、カイト兄の熱そうな悲鳴が聞こえたのは毎度のごとく無視することにする。