二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ家の毎日【VOCALOID】 ( No.66 )
日時: 2010/05/24 18:04
名前: *yuki* ◆R61No/hCwo (ID: yjS9W/Zh)

ホント、きれいな桜だ。言葉にできないほど。

「…レンっ」

「?なに、リン。」

「……あの…さぁ…

ッ最近、私とっ、仲良く…してくれないよね…。」

え…。どういうことだ?

「いつもナギと一緒にいるし。前は、私と遊んでくれたじゃないっ。
私のこと…嫌いになったの?」

「…リン…。
そういうわけじゃ…ただ、ナギとは、話があうし…楽しいから…。」

「言い訳しないでよっ!
わ…私は…レンのこと、
                   !!」

…風がふいた。
桜がガサガサと揺れて…花びらがたくさん舞い落ちる。
それがリンにもかかって…
なんか、お姫様みたいだ。

「ちょ…れ、レン!聞いてた…?」

「えっ、あ…ゴメン、風で聞こえなかった…
なんて言ってたの?」

「………もうっ、絶対教えない!!このバカレン!!」

そう言うと、リンはプウっと頬をふくらませ、そっぽを向いてしまった。

「な、なんだよ。気になるじゃん。」

「やーだ!聞いてなかったレンが悪いんだもん!」

…。

「あのさー、怒んなよ?
俺はリンのこと、好きだぞ?」

「えっ……」

「リンが姉でよかったって、思ってるよ。」

「な…なんだ、そういう意味か…」

?小声で聞こえない…

「ちょっと、なにも言ってないからね!聞くんじゃないバカ!」

さっきは「聞け」っていったくせに。

ま、いいや。どうせすぐ機嫌なおすだろ。



俺の姉は—————
        わがままな、桜のなかの、お姫様。

    
   End