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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA-絢爛豪華な復讐劇をどうぞ- ( No.5 )
- 日時: 2010/05/24 17:22
- 名前: 架刑 ◆5WS.sHdOGw (ID: F35/ckfZ)
第弐話「片倉小十郎」
「……」
あれから政宗様を観察していますが……。政宗様の警戒心が解けたとしても、問題は小十郎殿。気難しそうな方です……。
「艶香ー!! 戦闘訓練頼んだ!」
「はい、政宗様」
この方は、思ったより簡単でしたが……。
「Oh〜。『漆黒の忍』ってのは嘘じゃねぇみてぇいだな」
足も速いし、攻撃速度も速い。猿飛佐助やかすがも忍で、かなりの実力と言われているが、確実にそれ以上を行くだろう。
「stop! その速さ、足軽にゃ真似できねぇよ。足軽もできるぐらいの内容にな」
「はい」
二つ返事で、言うことにはすべて従って。
「政宗様」
小十郎殿の声がする。政宗様をお呼びしている。
「Ah? 少し待っとけ」
「……」
軽く礼をして、後ろ姿が見えなくなるまで見守る。
「政宗様」
「何だ?」
「あの女……。恐らく『特殊兵力部隊』の総大将……」
「Ah〜。昔、滅ぼしに行った村のことか?」
「あまり隙を見せないようにしたほうがよろしいかもしれません。あの女、何を考えているか解りません」
最悪の場合、政宗様の暗殺を計画されている可能性も……。
「ha! 女ごときに俺がやられるかよ!」
そのやり取りを、艶香は柱に隠れて聞いていた。
「……」
流石小十郎殿。軽率に行動しない方がよいですね……。
そして、会話を終えた政宗様が移動を始めた。
「政宗様っ」
その腕に飛びつく。愛らしい顔でその腕に寄り添う。
「watt!? 艶香か、どうした?」
「……少しだけ、こうしていたいです……」
『可愛らしい少女』の部分を見せて、また警戒心を少しずつ解いて行く。
「何だ、変わったヤツだな」
政宗も、否定することはしなかった。
「暖かいです……」
「お前、意外と子供っぽい所あるな」
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