二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: VOCALOID!  リクエスト募集中 ( No.10 )
日時: 2010/05/28 20:28
名前: 真飛 ◆v9jt8.IUtE (ID: xYJBB/ey)

番外 悪ふざけとずれた説教

 「ミク、リン、レン! ちょっとこっち来なさい!」
「いーやーだっ!」
怒るメイコと走りながらあっかんべー、をするミク、リン、レン。メイコには角が見える。のは気のせいなはず。
 「あ、メイコ姉さん、何かされたんですか?」
「えっと、アイちゃん、ミクとリンとレンが隠れそうなとこ知ってる?」
笑いながら言うメイコ。だが後ろには炎が出ており、顔には怒っていると言う表情が出て怖かった。
「え、っと……倉庫、とかじゃあ?」
「そ、ありがとアイちゃん」
冷や汗を垂らしながら言うアイに、メイコは階段に置いてあるカイトの網をとって倉庫のある方向に重い足取りで進んでいった。
 怒ってるメイコにはその後のアイの溜息は聞こえなかった。

 ミクとリンとレンは、アイの言った通り、倉庫の中に隠れていた。
メイコに必ず見つかると言うことが哀れ。
 「メイコ姉、すっごい怒ってたねー」
「ミク姉、ここでネギ食べるなよ、ネギ臭い」
「私、メイコ姉に恐怖すら感じた」
「奇遇だな、リン、俺も怖かった」
ひそひそ声で話す、三人。そりゃあ、あんなに怒ってる姿を見たら誰でも恐怖は感じるはずだ。
 「まさかねずみで怒るとは思わなかったな……」
「酒もこぼしちゃったし、テンション最悪なんだよ」
「いや、ミク姉。色んな意味でハイテンションだからね?」
レンが言うと、ミクがその他の問題を言うと、すかさずツッコむリン。漫才でもできるんじゃないかと思う。だが、レンはツッコミに入るのであろう。

 倉庫のドアの開く音がした。
嫌な空気。三人はオドオドして後ろを振り向く。
「みぃんなー? 覚悟は?」
倉庫の三人ににやけながら言うメイコ。
「できてないっ!」
「できてなくとも捕まえるわよ、ほら二人!」
三人が揃えて言って頭を抱える。が、メイコは指をならして言う。すると、二人の男性、カイトとがくぽが出てくる。
「ご免! リン殿!」
「ごめんね、メイコには敵わないんだー」
と言ってリンとレンにつかみかかるカイトとがくぽ。
リンとレンは頑張って逃げ出そうとするが、やはり敵わない。
 ミクが「わわわ……」と呟くが、それを無視してメイコはミクを縛る。

 それから。
 「いい!? やっていいイタズラとやっちゃダメなイタズラがあるの! それに……酒をこぼすなんて言語道断!」 
「メイコ姉……叱るべきとこ、そこなの?」
「お黙り!」
メイコが説教する。が、レンがツッコミをいれる。が、それも無視。酒に対しての執着は全く凄いものだ。
 「メイコ、酒ならまだ沢山あるわけだし、そこまでにしといてよ。たまにはイタズラもしたくなるわよ」
「ルカ姉!」
メイコの声を聞いてからかは分からないが、階段から下りて来たルカが言うのを聞くと、「助けが来た!」とでも言いたげに目をキラキラさせてミクとリンがルカを見る。レンはもう諦めかけている。
そんな二人を見て、ルカはちょっと引く。

 「……とりあえず、イタズラには気をつけること! 度を越えたイタズラはしない様にね!」
とメイコが人差し指を立てて言う。
 「ねえ……お腹空きました……」
と言ってアイが目をこすりながら下りて来た。
その後に、皆で盛大に笑った。

 「アイ、天然最高よ!」
メイコがアイを叩いて言う。アイにはなんのことか全く分からなかった。