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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: VOCALOID! 【 うっち〜様リク終了! 】 ( No.63 )
- 日時: 2010/06/11 17:38
- 名前: 真飛 ◆v9jt8.IUtE (ID: SG7XrUxP)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?351687
それから、緑の少女に案内されるカイト。
町の空から落ちてくる甘い飴。妖精らしき人物。少女について行きながらも、カイトはその奇想天外な町をじっくりと見る。
そして、少女が「着きましたよ」と言ったところは、緑で綺麗な庭園。白いテーブルとイス。綺麗に世話されている植物。白のテーブルに映える青い薔薇。
「えっと……着替え、してきます? そのままでもいいんですが……」
カイトが感心している途中、少女がおどおどと、小さな声で言う。
「ああ、はい。えーと、着替える場所は……」
「ああ、少し待ってくださいね。使用人、この方に着替えを」
カイトが周りを見ながら言うと、少女はカイトに微笑んで言うと、使用人に指示をする。そんな少女を見ていると、なぜかちぢこまりそうになる。こんなに若いのに。もしくは僕よりより年下。そんな気持ちになりながら、使用人についていく。
少女が小さくなっていく。別れるわけでもないけれど、ただただ、少女を見つめていた。
——小さな、小さなたった一つの恋。
カイトが白いスーツに着替え終わると、少女がさっきと違う緑のドレスをまとってカイトの方へ走る。
「わ、似合いますね、スーツ。これ、歌詞ですよ。では、あちらでセッティングしててください」
「そちらこそドレス、似合ってますよ。では、楽しみにしててください」
「はい。今も楽しみですよ。あ、あと——」
少女が白に黒で書かれている二枚の紙をカイトに渡すと、カイトは少女に思い切り笑ってから言うと、少女の言う方向に向かおうとする。と、少女がテーブルに置いてあった花瓶から青い薔薇を取って、自分のハンカチで拭くと、カイトの胸ポケットにつける。
「頑張ってくださいね!」
満面の笑みで言う少女に赤面するカイト。またすぐに笑顔になると、控え室に行った。
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