二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: VOCALOID!  【 うっち〜様リク終了! 】 ( No.72 )
日時: 2010/06/23 20:26
名前: 真飛 ◆v9jt8.IUtE (ID: SG7XrUxP)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?351687

 「二番目は青い髪、あと、今日はパーティだったっけ」
町を歩く、ミクの姿をした夢。歪んだ笑顔を浮かばせる、夢。
 夢は、青い髪の青年にぶつかる。すぐに分かった。優しい心の持ち主だと。二番目アリスと言うこと。
 夢は、いい人ぶって青年に話しかける。勿論、今日のパーティのことも考えて、『歌が歌えるか』も訊いた。
すると、『歌える』と言う答え。今日は何ていい日なんだろう。

 しばらくして、青年と夢は庭園の中。青年は白いスーツを着ていて、夢は新しいドレスに着替えている。
 夢は、顔は笑っているものの、心は、笑っていた。好奇心、たった一つの好奇心で。文字で、人はどうなってしまうのか、と言う好奇心で。
 そして、青年に歌の歌詞が載ってる紙を渡し、花瓶から青年の髪色に合う青い薔薇を取って、スーツのポケットにつける。
 どうせなら歌詞に合わせようと思って、と言う思惑だった。
 そして、見事青年は狂った。いかれた男——夢の知り合い、帽子屋に撃たれて死んだ。
 
 「——今はここまでだよー。今からなの、三番目は」
「え、じゃあ四番目できないじゃん。それに死んでもいないしさ」
「違う違う、全体的に終わってんの。あとは狂うか狂わないか。それと生き残らせてるのは四番目の準備」
未だにミクの姿をしている夢は、さっきまでは白かったはずの赤いイスに腰を下ろし、帽子屋に話す。
 「じゃ、そろそろ行きますか?」
帽子屋が尋ねると、夢が「ん」と声を出して頷き、顔の上から仮面が現れる。そして、赤い血で染まっている庭園に仮面を置いた。
と、同時に『夢』は抜けて、『ミク』が倒れる。

 「ばいばい二番目、これからもよろしく、三番目」