二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: VOCALOID!  【 リクエスト募集中! 】 ( No.89 )
日時: 2010/07/05 18:12
名前: 真飛 ◆v9jt8.IUtE (ID: SG7XrUxP)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?356154

 「お前っ……!?」
また、怯えて、震える。声まで震えてるの気づいてないらしい。滑稽な人。
 三日前、化物になる前までは、優しい声で私の名前を呼んでくれたはずなのに、今はもう呼んでくれない。でも律儀な人だ、と正直思う。あんなに怯えていたのに、来て、と言えば来てくれたんだから。
 何て、いい人なんだろう。自分でも顔が悦んでいくのが分かる。
私は笑いながら、バッグに入ってる包丁を取り出して目の前の彼に近付く。また驚いた彼は、刃物を持った私から逃げる。
「お前、何がしたいんだよ……ッ!」
「全部、全部かいと君が悪いから! 私を裏切るから、私が化物になった! 何か違う!?」
 私の言葉に息詰まる彼——かいと君。私の愛しかった人。
 かいと君の喉に、包丁の先を当てている私。
 かいと君の喉から、私の求めていた肉体的苦痛の物、血が、流れてきた。体が震える。楽しくって震える。
 かいと君は、相変わらず黙ったままだった。
 ——これは、精神的にダメージを与えたのだろうか。呆気ないほど簡単に抉ったな、と思いつつ、痛いところを突いてみたりする。
 「何、どうしたの。何も言わないの? このまま死ぬわけ? へーえ、じゃあ反省してるの? 早く言わないと、死なせないよ?」
笑いながらそう言って、私はしゃがむ。
そして、包丁をゆっくり、ゆっくりかいと君に当てる私。かいと君は痛みを感じながら血を流す。
 何も、言わない。目の前の君は何も言わない。
 そんなに私が嫌いなら、「嫌い」って言えばいいのに。それが言えないなんて臆病な男。
「早く言ってよ、早く」
包丁の刃を、更に強くして、かいと君の足に食い込ませる私。かいと君は痛がる。けれど、何も言おうとはしない。
「ごめん、ごめんッ……だから——」
「そんな嘘の反省なら要らない」
かいと君は失望したような目で私を見る。かいと君に睨まれたけれど、かいと君の足に刺さっている包丁をもっと食い込ませる。痛がるかいと君。
 もう、嫌い。ちゃんと反省すれば許してあげようだとか思ったのに、そう思った私が馬鹿みたいになってきた。
 切り裂いて、切り裂いて、切り裂く。かいと君の体が、赤く染まっていくのが分かる。かいと君が、ボロボロになっていくのが分かる。
 
 「完全に死んだ、かなー」


【血色の嘘と、一つの愛】


 私はそこで、男女二人の死体と血で染まった紙を見つけた。

 『天使るかさんへ ありがとうございました みく』
と言う手紙。
 「そんな大袈裟な。まあ、空を飛ぶ者だけどね」
ふっと一人で笑ってみせる。幸せそうに笑っているみくと、目を開けたまま死んでいるかいと。
 「あなたから奪いたかった、て言うのもあるんだけど。ほんと、幸せそうな笑顔ね」

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すすすすすいません!
とりあえず三角関係なんですよほんと。

ルカとミクは化物です。ルカは黒天使、ミクは竜。
人間のカイトに恋をしました。

カイトの浮気相手はルカ。ルカはミクとカイトの喧嘩を見て諦めました。
二股するような男に興味はない、と。

ルカはカイトをミクに殺させました。
カイトが好きすぎて一緒にミクは自殺しました。
ミクは死んでも幸せそうでした。て言う。

とりあえず題名は【血色の嘘と、一つの愛】です。

カイトファンの皆様、非常に申し訳ありません!
この話書きたかったんですまじで!(

ではお目汚しばーい★(←