二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第二話 レン視点 ( No.2 )
日時: 2010/05/23 20:12
名前: つきあ (ID: duKjQgRl)

着替え終わった彼女の姿は、文字通り輝いていた。

「絢爛豪華」な調度品の中を舞っているのは、城内を照らす明かりを反射している、きらびやかなアクセサリーを身に付けた齢14の王女様。

指には指輪、頭にはティアラ、首にはネックレス、足下を見れば…靴にも宝石。

その一つ一つの輝きがギラギラと反射させている。


舞うのを止めて、スカートをつまみ一礼する王女。
リ「見て見て! これ、綺麗でしょう? 新しく買ったのよ!」

満面の笑みでうったえてくる幼顔の一国の王女。

レ「…では、朝食に行きましょうか。」
興味なさげに言う召し使い。

リ「なんなのよレンは! 敬語やめろっつの!」
レ「…リン王女、言葉遣いが乱れています。」
リ「うるさいうるさいうるさあい!!」

今日も朝からリン王女の声が響く…

リ「もう私朝食食べてくるから!レンなんか知らないわ!」
レ「あ…」

ギィイッ… バンッ!

埃が少しかかった重いドアを乱暴に閉じ、リンは去っていった。


(…昔の君はどこにいるのだろう。
あんなリンは…嫌いだ…。)

ドアの埃を拭き取りながらため息をついていた。