二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【漆黒の忍-宿命を背負い生きるべく-】 ( No.10 )
日時: 2010/05/30 08:16
名前: 綾姫 ◆WHl7i9DA7w (ID: F35/ckfZ)

第参話「捕虜」

「うっ!」
またつば競り合い状態にされた。もう突き離せる力は残っていない。
「はぁっ!」
左足で、首元を狙って蹴る。
「おー、油断ならねぇな!」
だが、開いていた手で阻止された。
「ちっ……」
「さぁ、そろそろ決着付けようぜ」
つば競り合い状態から解放された。そして、伊達政宗は六爪に手を伸ばす。
「政宗様! まさか六爪を!?」
「そっすよ! こんなアマに六爪使うなんてもったいなさすぎですって!」
小十郎も、部下も止めるように促す。
「Ha! この無知なお嬢さんに独眼竜の恐ろしさを教えてやるんだよ!!」
「……」
「It ends by this!!」
「うっ!」
重い……! ここで覚悟しなければ……。
「おっ!」
六爪の初撃を全力で受け止める姿は勇ましかった。
「けどな……!」
「……!?」
「To the condition……」
「ううっ!」
さらに重くなる。もう、終わりでしょうか……。
「Do not get on!!!」
「くうっ!」
かなり吹っ飛んだ。3mくらい先の大きな木の幹に背中を打ちつけて止まった。

「はぁ、はぁ……」
伊達政宗の方も息が上がっていた。
「Ha! つえーじゃねぇか! 気に入ったぜ!!」
そして、美麗が吹っ飛んだ所まで歩み寄る。
「It takes it home!」
何て言ったか解らないが、美麗の腰を持ち上げ、そのまま肩に担ぐ。
「なっ、何を……!?」
白夜に助けを求め白夜の方を見るが、
「美麗、アンタ伊達の旦那に気に入られたってさ。伊達の旦那の所でも元気でやりなよー」
と言って薄情にどこかに消えて行った。