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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【漆黒の忍-宿命を背負い生きるべく-】 ( No.22 )
- 日時: 2010/05/31 20:06
- 名前: 綾姫 ◆WHl7i9DA7w (ID: F35/ckfZ)
第九話「二人の決戦」
「……」
俺は、伊達軍が陣を置く所の少し前の森に立っていた。あの軍は機動力がある。森なんて普通の道と同じように通ってくるだろう。
そして、ここでけじめをつける。美麗のことに……。
「よっしゃ、あと少しだ! 行くぞ!!」
馬も最後の力を出して全速力で走る。馬を持っていない私は馬に追いつくくらいの速さで全力で走る。
「ヒヒーンッ!!!」
突然、馬がうなりを上げて仰け反った。
「うおっ!?」
地面にはまきびしが敷いてあった。
「やっと来ましたね、独眼竜の旦那」
「っ……」
あの声は白夜。
「Ah〜? なんだ、俺の天下を邪魔しようとするなら容赦しねぇぞ」
「残念だけど独眼竜の旦那の命に興味はないんでね。さ、漆黒の忍を出してもらおうか」
「……美麗か……?」
「……白夜、ここで決着をつけましょう」
「どっちが最強の忍か、ここではっきりさせてやるよ」
「政宗様、貴方は進んで下さい。この先には天下があります」
「大丈夫なのか?」
「ここで死のうと運命。政宗様の天下の為に死ぬのはとても名誉なことです。後悔しません」
「……」
強い意志を放つ瞳で見つめられ、何も言えなくなる。
「畑のおじ様」
「なんだ」
小十郎も言われなれたのか、すぐに反応するようになった。
「政宗様の背中をお願いします」
「あぁ」
「かつての仲間であれ今の敵。全力で参ります」
「ふっ……。紅蓮の忍・北神 白夜。いざ参る!」
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