二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 柏手に弧を描く【薄桜鬼】 ( No.11 )
- 日時: 2010/06/12 14:53
- 名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: 5PvEL/lW)
春之陣
七. 覚めない君。 沖田side
「沖田さん。」
不意に紫君と平助君が背後から話しかけて来た。
「どうしたの?巡察は終ったの?」
「終った・・・けど春が居ない。」
「・・・何言ってるの?彼が居なくなること・・・なんて」
「先程、、、副長から沖田さんに報告しろと・・・」
紫君は薙淺の何を知っている。
鬼神と言われた彼女をどうして守ろうとしたりするんだい?
彼女の
哀しみは知ってるのかよ。
「分かった・・・心当たりのある所全部探してくるよ。」
朝のあの文が最期の。。。
ねぇ、この声が届くかな
愛しい薙淺
(薙淺side)
「!!」
逃げてしまった。。。
何か現実を求めたくて。
そしたらいきなり倒れて
覚めないのか・・・糞。
《_生き返りたい?_》
誰・・・手前どうやって
《生き返って皆の所に行きたい?》
だから・・・アンタは・・・
《あの“桜”さ。》
あの桜って・・・
!!
思いだした。
あの桜は・・・
新選組の隊士達が死を遂げた時・・・桜の花びらになる。。。
というと
ココは屯所の近くで桜の中か。
「生き返りたいさ・・・・でも、只で帰らせはしてくれなさそうだな。」
《うん。。。試練は七つ。内容は・・・アンタの記憶の人間全員。》
「・・・記憶の人間が何?」
《怖がらないんだ・・・刀と羅刹と強い意志・・・いいよ・・・全てを遂げた時、生き返るから。。》
帰れるんなら全て、
突破するだけだ!!
(沖田side)
「・・・あれ、僕寝てた。。。」
と頬づえを辞め、背伸びをする。
途中関節の節々から音がたつけど
もう夜・・・風呂にでも入って寝るか。。。
ガサッ
「!?」
と中庭の方から物音がした。
障子をあけると
女が倒れていた。
・・・否、18歳ぐらいか。
おちた上空を見る限り、木の上から落ちたに違いない。
僕は餓鬼と居るのは苦手だ。
「君、どうやって屯所に・・・」
何も前触れなく刀を向けて来た。
「・・・」
「ちょっと黙るのは辞めてよ。」
「・・・・せ。」
「・・・は?」
「薙淺を返せ!!!」
といきなり刀を振りかざしてきた。
ガキィッ
金属音が屯所に響き渡る。
激しく。
「ねぇっ、君、春の、、何なわけ?」
「姉さんはっ、アンタが、、殺したんだっ!」
「・・・君が殺したんだろうがっ!!春頭 紗羅!!」
キンッ
相手が持っていた刀が振り払われた。
「な・・・んで」
「分かるんだよ。その視線、その面。そんな顔する子ってあんまり居ないよ?」
「さて・・・屯所に無断で入ってきたってことはいい度胸しているね。その度胸はいいけど知ってもらったには。。。
斬られることしかないね。 」
「・・・」
この子・・・嫌な予感がするな。。。
鬼側の人間か・・・?
取りあえず桜の木に縛りあげてそのあとは知らない。
好きな奴の顔を持った奴なんて一人で十分だよ。
アイツも愛する気なんてないさ。
_____限りなく広がる無限大の世界に何を描く?_____
春之陣
八. 試練開始 に続く