二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 柏手に弧を描く【薄桜鬼】 ( No.3 )
- 日時: 2010/05/31 18:40
- 名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: 5PvEL/lW)
春之陣
弐. 夜桜、二輪散る。
「池田屋。。。。」
「どうしたの?寒いかい?」
「別に。。。」
「そういえば御前さ。何か不安?」
「・・・御前よばりするな。それだけなんだ・・・
私の不安は。 」
「可愛らしいね。」
とヘラヘラと笑う沖田
「・・・突撃開始するぞ。春頭」
「何時でもどうぞ。近藤さん」
賭けがいのない。
男でも好きな人間は男女問わず居る。
千鶴
近藤さん
土方さん
平助
永倉さん
一さん
色々居る。
でも、一番は
沖田。
愛して居たい
でも
分かってる。
嫌がられてる位分かってる。
分かってるけど、、、
「いくぞ!!」
と新選組突撃。
血が新選組の服につく
斬撃を激しく激しくしていく度に血は赤黒く錆びたような色。そして、鉄分が入ってるからか生臭く鉄臭い。
不意背後から狙われる
「おらっ!」
「お・・・沖田。。。」
「ったく背後ぐらい自分で守れって言ってるじゃないか。」
「ごめんなさいね。どうやら・・・髪をほどいた方が早いようだ。」
と天高く碧い紐が上げられる
「バケモノだ・・・バケモノだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
『バケモノよばりは嫌だね・・・』
と次々と切り続ける
『さて・・・じゃあ沖田、急ぐよ。』
「はいはい。」
斬る
斬る。
力の限り、誰かを守る意思が在る限り
命絶えず限り
俺は斬る。
父親見たく変な死に様は嫌だ。
愛して愛されて・・・そう、嫌われる前に誰かを求めるよう
と大広間の戸が在り不安が募るものの、今、、、潰さなければ。
「行くよ。・・・ごめん。」
と沖田の表情が可笑しい。
何かに耐えてるように脂汗をかいている。
それに哀しそうな
辛い顔をしている。。。
「沖田。。。。?」
「あっ何でもないよ。行こうよ。」
と大広間の襖を蹴り倒す
瞬時空気が変わった。
活気あった一階とココの空気は、温度差が激しく冷徹そのものだった。
平助は先に額から血を流し意識朦朧としている
「春さん!!!」
「ちっ千鶴ちゃん!!?」
見るな。。。
俺の姿を見るな。
血を見るな。。。
何で、、、
何で君はここに居るんだよ。
「ひーちゃんと丞君か・・・」
と独り言を呟いたと瞬時
沖田が吐血した。
「沖田!!!!!!!」
「・・・手前!!!!」
と刀を振り回す。
振り回してそれで沖田を斬った奴を
本気で殺す気だ。
「我を忘れて斬る・・・無駄だ。」
と冷たく言い放ちその言葉が俺の動作を鈍らせる。
ザシュッ!!!
臓器・・・逝ったか。
「千鶴ちゃん。。。逃げろ。」
となんとか臓器擦れ擦れ斬られたらしいが出血が止め処なく止まらない。
「流石に死ぬだろう。。。」
と斬った奴は逃げた。
「待て・・!!!」
「・・・女が何故斬ろうとする。殺そうとするんだ。」
と頬に暖かい感覚が在った。
「血ぬられては嫁入り出来ぬ。」
と訳わからず逃げられた。
「春・・・さん・・・」
「大っ丈・・・・夫。沖田は俺が運ぶから。。。ね?」
と千鶴ちゃんは下に行った。どうやら近藤さん達を呼びに行ったそうだ。
「春・・・どうして・・・僕は・・・僕は、まだ戦えるんだ・・・・!!!!」
(沖田side)
瞬時口元や上半身に暖かい感触が在った
何で・・・何で抱きしめられてる訳?
好きじゃない。。。好きじゃない!!
でもあの時・・・胸が熱くなった。
もう最悪。。。死にたいよ。
何あの感触。大の男にだよ
嫌いだ。
「ごめん・・・・後で殺して。
新選組から離れるよ当分。。。」
と涙をこぼして謝る春。
謝らないでよ。僕が悪いみたいじゃないか。
でも、、、ごめん。本当はずっといて。居てよ。
♂♀
約一週間後。
「大丈夫かー?」
「御前に言われたくないよ。」
と布団から上半身だけ起こす。
どうやら平助はバリバリ本調子の様だ。
「でも・・・ギリギリだったね。」
「あぁ。俺はこのありさまだ。沖田・・・を庇って。」
「・・・」
「平助。今日からさ、ひーさんに頼んでさ、俺、新選組抜けるって言っておいてくれないか?」
「御前は良いのか。」
「まだ心残りは在るよ。。。沢山。でもね。仲間に嫌われたということは抜けるしかないんじゃない?」
「やはりその話は無しだ。」
「は!?・・・・痛たたた」
と大声で驚き傷口が痛んだ
「じゃあ今から友好を取り戻せばいいだろう。それに。男に本当になりたいんなら薬、やってもいいぞ。」
「何それ。性別変更なんて無理に決まってるじゃん。」
「一応御前は実験台って事だ。女に戻りたければ戻れる薬もある。」
「じゃあ良いかな。」
「じゃあ・・・いいか。」
「うん。ついでにさ悪いんだけど大広間で食べていいよね。もう傷何てないし。」
「悪い。遅れた。」
と襖をあけて千鶴の隣で飯を食うことに
「はっ春さん大丈夫なんですか!?」
「あぁ、痛くもなんともない。」
「でもそういうアンタが一番怪我されて困るんだよ。」
と沖田がそっぽ向きつつも言う。
やっぱ無理なのかな。
「・・・・悪かったな。そう言う御前こそ千鶴ちゃん庇って血を吹いてそっちだって迷惑さ。」
と言い返し
「何だって・・・?」
と席を立ち俺の方へ歩いてそして襟元掴まれそのま退席
それで沖田の部屋へ
「迷惑なのはそっちだ。」
「だから?そっちだってそうだろ。」
「ったく・・・だからさ。ごめんって」
「・・・は?」
「だから、さっきと一週間前の事!!」
とココまたそっぽ向く
「プッ・・・俺だって悪かった。」
「大抵あそこで普通抱き締めるかい?」
「女だって抱き締めたりしたいんです。」
「お、女と今認めたw」
「土方さんの実家の薬を服用させてもらうから男にだってなれると言えばなれるけど。。。」
「じゃあ襲う。」
嬉しくなんかない。
それは表向きのみ。
裏は好きだけどね。
春之陣
参. 春、弄ばれる。 に続く