二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 柏手に弧を描く【薄桜鬼】 ( No.9 )
- 日時: 2010/06/22 03:44
- 名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: 5PvEL/lW)
春之陣
六. 冬之休日_初雪編_
「おはようござい・・・ブアッ!?」
と大広間へ朝食を取りに大広間へとつながる廊下を歩いている最中、鬼神_双剣士事春頭 薙淺がいきなり声を上げる。
「お、おはよー!」
「平助、どういうこと」
「雪が降ったんだよ。」
「見て解るが、雪玉を投げるな。」
「良いじゃんか。」
とまた雪玉を投げた。
が投げた先には鬼の副長_土方 歳三が居た。
「っ土方さぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
と平助が叫んだ。
ポサッ
と音がし、それは左之が槍の柄の部分で雪玉を崩したからだ。
「手前等・・・・後で副長室まで来い!!」
と朝飯抜きで怒られたらしい。
「そういえば春。」
「?何?」
と左之が向かいの席の春に話しかける。
「今日はやたらと厚着しているな。」
「してません。というか普通の服の上に上着を羽織っただけ。」
「そうか。まぁ、今日初雪だしな。寒さとかの対応出来にくいもんな。」
「そうそう」
と沖田も割り込んできた。
「おい、春頭」
「何ですか土方さん。」
「話が在る。」
と副長室に呼び出された。
正座してしばらくし、土方さんが来た。
「用って何ですか。」
「御前は羅刹なのか?」
「っ!?誰からその話を・・・?」
「沖田から聞いた。」
「・・・口固いから大丈夫かと思ったのに・・・そうです。。。もし、貴方が殺すとするならば俺は黙って切られます。」
「んなことじゃねぇよ。」
「何で、、、何で今まで黙っていた。」
「皆を・・・皆を困らせたくなかったっ!!・・・それだけなのに・・・」
本当だ。
皆が・・・俺から離れていくのは嫌なんだ。。。
傍に居るって言った沖田だって・・・!!!
「分かった・・・只・・・もし、鬼側の人間だったらどうすればと・・・」
「大丈夫です・・・例え、鬼だとしても、、、皆の魂とか喰らいつくしたりしません。。。だって。。。仲間じゃないですか・・・」
「っ馬鹿野郎。」
と何か許してくれた。
巡察は俺と沖田だった。。。
「・・・」
「何も以上ないね。」
「あぁ。。。」
「どうしたのさ、元気ないよ。」
「何でもない・・・只、その・・・」
「土方さんにも言われたの・・・?」
「でもいいんだ。。。何か、快いんだ。」
「そっか。・・・今日は雪まつりだよ。一緒に行こう?」
「・・・でも、、土方さんg「後で土方さんや紫君も来るよ。だから、先に行ってろって」
「うん・・・解った。」
(沖田side)
元気がない。。。
それに僕だけだろうか。。。
彼女は羅刹だけだ・・・何で、何であの子は
死神と言ったんだ。
「沖田・・・?泣きそうな顔をしているよ。。。」
「してないよ。。ほら、寒いし。。。それに早く行こうよ。」
と行って、
部下はもう屯所に戻った
「ちょっとさコッチに来て。」
と開催する場所から離れ、森の方へ
「お・・・・き・・・た?」
「そんな可愛い顔で・・・煽るんだから。」
と抱き締めた。
強く、
儚く
哀しく
淡く
辛く
切なく
感情を沢山交じあわせながら
本当は泣きたかった
「・・・大丈夫だから・・・離れたりしない。拒もうとしない・・・血を吸われてもかまわない。」
「本当に・・・馬鹿なんだから。」
と頭を強引に持ち口付けを深く強く口付けた。
「ん・・・」
(どうして・・・どうして僕は君に恋してしまったのだろう。嗚呼、今になってもわからない。)
何時からだろうね。
君の事を追いかける僕が居た。
どうかお願い。驚かないでね。
好き。
それは解ってると思う。けど、念には念をいれて。
そのあと、開催する場所に戻ると土方さんが居た。
「おせぇ。先に行ってただろ。」
「すみませんっ!!野暮用があって・・・」
と必死にさっきの事を消すかのように弁解する。
それに納得したのか土方さんは頷いた。
「そうか・・・ならいい。ほら、急ぐぞ。」
と土方さんは口元で小さな笑みを浮かべ、春の手を取り、小走りで雪が降り積もり、深々と雪が舞い散る中、人混みの中に男女の影は消えていった。
嫉妬・・・今の僕に丁度いい二文字熟語だ。。。
「沖田さん・・・?」
「あ、何でもないよ。紫君。僕等も行こうか。」
と僕は新人、紫君と回った。
後は平助君達だね。
夜、風呂には千鶴ちゃんと春が居た。
話の内容はどうやら
春の事らしい。
千鶴ちゃんが上がり、交代するかの様に僕が入る。
「・・・沖田話聞いていた・・・?」
「うん。最初から最後まで。」
「そっか。。まぁ大したことのないことだし。」
「嘘ばっかり。」
その時は笑って済ませた。
後々僕は後悔した。
あの時の君の涙、
笑顔
全て何もかも、、、
最期だったのだろうか・・・?
転生してよ。。。
誰か、誰か僕の愛しい薙淺を。。。
助けてください。
春之陣
七. 覚めない君。 沖田side
に続く