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☆〜＊〜「見つかった……。」②〜＊〜☆（風丸目線）

ふぅ……。
音無は人づかいが荒いな。

グラウンドから飛びでたサッカーボールを追いかけ、やっと
見つけた。
疲れた。

そのとき、座っていた俺の前を大人数の女子が走りぬけた。
なんだ……??

「風丸くん!!その人たちを捕まえてちょうだい!!!」

ちょ、捕まえる??
たしかに見かけない子たちだけど。

「さっき逃げたの!!わたしの前から!!!」
「はぁ……」

適当に返事をして、追いかける。
つか部活中なんだけど。

「理事長の娘であるわたしが許可します!!早く!!!」

まぁ、いいか。
適当に追いかける。

後ろを振り返った青色の髪の子が、「げっ」と言った。

「彩華!!来てるんだけど〜っっ!!!」
「うそっ」

振り返った顔が、驚き顔になる。

「わ、風丸さん!?逃げ切れない……っ!?」
「なんで俺の名前知ってるんだ!?」

俺も驚く。
相手は、さらにスピードアップ。

「美羅!!おとりになれよお前!!」
「美羅いやだよ!!」

口論を始める相手。

「ふざけんなてめぇ!!」
「さっさと逝け!!」
「ひどい!!美羅いやだもん!!」

飛び交う暴言。
ホントに女子……なのか……??

「ちょ、あっち逃げよ!あっち!!」

若草色の髪の子が、グラウンドを指差す。
絶好のチャンス!!

「円堂ーーーっ!!」

俺は、グラウンドに声を放った。