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☆〜＊〜「見つかった……。」③〜＊〜☆（豪炎寺目線）

「円堂ーーーっ!!」

風丸の声がした。
部活中にボールを取りにいって、帰ってきたところだろう。

「おぅ、風丸!遅かったな!!」
「そのひと達を捕まえてくれ!!」

風丸の指差すさきには、大勢の女子。
なんだこの状況……。

「うわぁぁぁ!!」
「前門の風丸さん、後門の雷門……」
「ダジャレかよ!!」

いっせいに殴られるピンク色の髪の女子。
かわいそうだな……。

「え〜、この状況……」

そう言うと、赤ワイン色の髪の子がまわりを見る。

「逃げね??」
「関ちゃんに激しく同意」

そう言うと、またいっせいに逃げ出す。

「ま、待つっす!ザ・ウォール!!」

壁山の後ろに、大きな壁が表れる。
立ち止まる女子達。

「うわ!!コイツ技使いやがった!!」
「え、これマジ?CG?」
「ずるっ!!」

ぶーぶー文句を言いながら顔を見合わせる女子。
そのあいだに、とりあえず包囲。
気付いたのは、レモン色の髪の女子。

「ねぇ!囲まれてる!!」
「うげぇ〜、マジ?」
「めんどい〜。クソめんどい〜」

『平岡、黙れ!!!』

……なんかいろんな意味で変。
まともなヤツが居ない?

「ここは……。事情を説明といきますか」
「言っちゃう?言っちゃう?」
「まかせた彩華!!」

空色の髪の女子が、咳払いをしてこっちを向く。

「……わたしたちは、別の次元から来ました」