二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 鋼の錬金術師 —光と闇— 【リレ小】 次、雪白さんです! ( No.5 )
- 日時: 2010/06/03 19:17
- 名前: 雪白 ◆2bmoujqRHk (ID: MO5pRcbX)
*第3話*
エドが呟くと、店のおっちゃんが答えた。
おっちゃん「コーネロ様だよ。知らないのかい?」
客A「奇跡の技を使うんだ!生ける者には永遠を、死せるものには復活を、ってな!」
ルイ「なんだか……辛気臭いわね」
ナイナ「死せる者には復活を、ね……。うっわ〜!絶対アホらしい〜!」
アル「兄さんはどう思う?」
エド「とりあえず言うと、嘘くせぇ。おっさん、神殿ってどこだ?」
店のおっちゃんが広場の方を指さした。そして、エドを見つめる。
おっちゃん「……あんたら、大道芸人か何かかい?」
エド「∑」
ナイナ「……おじさ〜ん……。私達のどこが大道芸人なのぉ〜……;」
おっちゃん「いや、どっからどう見ても……」
エド、アル、ナイナ、ルイは同時にため息をついた。
エド「ったく……行くぞ!アル、ナイナ、ルイ!」
アル「うん」 ゴチィンッ
アルがたちあがった瞬間、ラジオが落ちた。そして派手な音を立てて無残に壊れた。
おっちゃん「あーっ!何してんのお客さん!だいたいそんな格好で歩いているから……」
ルイ「……待ちなさいよ。今、“直す”から」
アルが壊れたラジオの周りに複雑な模様を描き始めた。錬成陣だ。
アル「じゃ、いっきま〜す!」
まばゆい光が落ちた後には、ラジオは元通りになっていた。
ナイナ「これでいいですかね?」
おっちゃん「す、すごい。おどろいた!あんた達、奇跡の技が使えるのかい!?」
エド、アル、ナイナ、ルイ「奇跡の技ぁ?」
アル「違いますよ。僕達、錬金術師ですよ」
エド「エルリック兄弟と、水の錬金術師、ナイナ・レリー、そんで、ルイ・ラーサル。結構名が通ってると思うんだけどねぇ」
客B「それじゃあ、アル・ギシンって子も、知ってるか?」
エド、ナイナ、ルイ「アル?」
その客がうなずく。周りの客達も話しに参加してきた。
客B「このリオールにいる、水雷の錬金術師。彼女も有名だからな。ロゼと仲良しだし」
客A「あの子は優しいからな。ロゼの恋人がなくなった時も、あの子、ずっと一緒にいてあげていたよ」
エド、アル、ナイナ、ルイは、黙って聞いていた。
エド「……。行くぞ」
ルイ「そうね。もたもたしてられないし」
ナイナ「あれ?ねぇ、エド、アル、ルイ。あの店、何か騒がしいよ?」
ナイナが指さした先には、黒いマスクをした男が、少女の首にナイフを当てている所だった。
店の中だが、ガラス張りなので外から見えている。
エド「……強盗?やめとけやめとけ。面倒くせぇ」
ルイ「冷たいおチビさん」
エド「誰がチビかっ!……しゃーねーな。行ってやるよ!」