二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Requiem-今だから伝えられる- 第3話 ① ( No.6 )
日時: 2010/06/12 21:34
名前: 迅榎 ◆85KeWZMVkQ (ID: JgT8Ge3V)

そうしているうちに、授業の始まるチャイムが鳴る。

佐久間の席は右斜め前で、辺見の席は佐久間の前。

全員席に着いた…と思ったら、一つだけ空いている席があった。


「源田、あの席って?」

「あぁ、あれは…」


——ガラッ

ドアの開く音に、そちらを向く。

そこには緑色の髪の男の子が立っていて。


「遅せーぞ咲山!」

「遅れたくて遅れたわけじゃねー…そいつは?」


咲山と呼ばれたそいつは、空いた席に座る…と思いきや、鞄を机に置くとこちらに向かってきた。


「なー、お前誰だよ?」

「こいつは夕李。さっき転校してきた奴だ」


源田に紹介され、軽く頭を下げる。


「よろしく、咲山…えっと」

「咲山修二。よろしくな」


差しだされた手を握る。

と同時に、またドアが開いた。