二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【VOCALOID】×【イナズマイレブン】 ( No.150 )
日時: 2010/06/28 16:25
名前: 空紅 ◆.cU92yuIQo (ID: yjS9W/Zh)

チャリ。

家政婦がでていき、一人になった部屋で、夏未の首飾りをつける音が響きました。

「……なんで、来てくれないのよ……」

夏未は首飾りを、
——ハートの半分を、ギュッと握りしめ。

銀色のハートに、ぽたり、となにかが落ちました。




————『私も貴女と同じ。孤独で、哀しい存在』。

彼のその言葉は、夏未の心を大きく変えました。

自分と同じ人が。
自分を認めてくれる人が、いたことが。

大人たちに、どんなに優しくされても、それは偽りの、表面だけのものだと、彼女はわかっていたから。

本当の“友達”に、なってくれたから。


苦しかった。
哀しかった。
辛かった。
寂しかった。

けどね。

貴方がいてくれたから、貴方とあの時を過ごせたから。

私は、幸せになれたの————。





夏未のなにかが融けていくとともに、

彼女は、命の終わりも、迎えた。