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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【VOCALOID】×【イナズマイレブン】 ( No.64 )
- 日時: 2010/06/13 18:29
- 名前: 空紅 ◆.cU92yuIQo (ID: ocKOq3Od)
「お兄ちゃん!はしりっこしよ〜!」
「はは、良いよ。」
あれから、風丸は”夢”の言うとおりに人々に
速さを見せていました。
誰もが、風丸の速さに驚きました。
風丸は、円堂の元に帰るためにアリスになろうとしていました。
「よ〜い、ドン!」
一斉に、子供達と風丸が走りだします。
———そのとき。
風丸は、視界のすみになにかをとらえました。
走ってくる馬車と、その前をとおりかかっている女の子。
(!)
とっさに、風丸は動いていました。
「危ない……っ!」
女の子を抱きしめ、力一杯ジャンプします。
馬車はそのまま走り去り、風丸は着地しました。
「大丈夫?」
「うん、だいじょうぶ!」
そう言って、女の子はにっこり笑いました。
風丸もホッとします。
「そう。良かった。」
そう言って、女の子に笑いかけます。
女の子は、うふふ、と笑って言いました。
「あのね、わたしはミク。でも、永久に目的を目指すための
”夢”でもあるの。」
”夢”。
その響きに、風丸はびくっと身体を震わせました。
「アリスであることを忘れないで。」
そう言うと、ミク……いえ、”夢”は消えました。
風丸は、呆然としてその場に座っていました……が。
「どしたの、お兄ちゃん?」
「早く走ろーよー。」
子供達の声に、風丸は慌てて立ち上がりました。
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