PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【VOCALOID】×【イナズマイレブン】 ( No.86 )
- 日時: 2010/06/18 16:25
- 名前: *yuki* ◆R61No/hCwo (ID: yjS9W/Zh)
- 参照: 映画化は嬉しいがテストが終わってから喜びます
「っ…………」
二人がいた場所は、
なにもかもが凍っている世界でした。
「アツヤ、大丈夫……?
ここ、どこなの?」
「ああ、平気だ。
……ここどこって、俺が言いたいよ……」
どうやら二人は、無事一緒にいられたようです。
「!なあ、兄貴、あれ……」
アツヤはなにかに気づいたようです。
それは、この凍てつく世界の中で、ただ一つだけ凍ってないもの。
美しい、けれどどこか哀しげな、紅い大きな薔薇でした。
「どうして、あれだけ……
変なの、ちょっと見てみよう!」
「ああ、面白そうだしな!」
二人は走って薔薇の元へといきます。
……おかしいと思いませんか?
貴方がこんな状況だったら、こんなに元気にいられるでしょうか?
不思議で、なにもわからない、奇妙な世界。
そんなところで、なぜ二人ははしゃいでいられるのか。
その理由は、二人の、
“好奇心”。
そしてそれは、“アリス”の大切な条件、
“希望”
に、結びつくものでした————。
「綺麗だねー……」
「さすが不思議の国だな!」
二人は眼をキラキラさせながら薔薇を見続けます。
—————不思議の国。
彼らが元気にいられるのは、その言葉のおかげ?
いいえ、理由など知ることはできません。
ヒトの“心”は、絶対に、理解することは無理なのですから。
でも———、
ただ一人、アナタの心を読み取る、いや、弄ぶことができる存在がいたとしたら——。
それが、すぐ近くまで、気づかぬうちに、忍び寄っていたとしたら——。
アナタは、どうなってしまうのでしょう。
彼らは、どうなってしまうのでしょう。
今のように、笑顔でいられるのでしょうか。
“希望”
それは、大切なアリスの条件。
でも、それだけじゃないかも————、しれません。
PR