二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D,グレイマンⅡ 数百年後の終焉再来オリキャラ募集 ( No.100 )
- 日時: 2010/07/02 05:37
- 名前: 亜倉歌樹 (ID: EE/vzbC4)
黒と黒
体育は3時限目だ。
リナリーによると改造アクマ『ハーフダーク』、通称フォースエクソシスト(第二エクソシスト)は、
レベルとしてはほとんどが2だという。
アクマは殺人経験を重ねることによってレベルアップし、改造アクマは殺人をしない為、レベルアップを
しない。
しかしハーフダークはエクソシスト。
武器が寄生型ならば戦闘経験を積むことによってレベルアップが出来るようになった。
本来のアクマほどではないが。
現在エルバは体育着に着替え、体育館にいた。体育座りでトールの説明を聞いている。
ほかのクラスとの合同体育らしい。
「エルバ、知ってるか? 今回俺らのクラスが戦うハーフダーク、タイプは違うけどシュウ並みに性格悪い
んだぜ?」
「え…」
隣のバノがそんなことを言ったため、ノリの悪かったエルバは、さらに気分が悪くなる。
(改造されててエクソシストでも、暴走したらどうするんだろう…)
エルバはそんなことを思っていたのだった。
説明が終わり、最初に戦う生徒が選ばれる。
「じゃあそうだな…よし、神田!」
「…はい」
神田が前に出る。発動前の六幻もある。
「あれ? 神田結構重症だったけど、もう治ったの? カーティスだって、まだ医務室のはずだけど…」
「うーん。オレも良く知らないけど、真皮っていう皮膚を再生させる細胞がすっげー活発で、普通なら1か
月かかる怪我が、シュウなら数日で治るらしいさ」
「へぇ…」
次に呼ばれたのはハーフダーク。
「エピト・ラガエンデ!」
「はい」
出てきたのは男子生徒だった。
前髪が真ん中に集中しているせいか、両ほおにあるものが、エルバにもほかの生徒にも良く見えた。
「バノ! あれって…!」
「そう、ペンタクル。ハーフダークはイノセンスの影響で、体のどこかにペンタクルが浮かび上がるんさ」
バノや他のみんなもやはり慣れているためか、とくにといった反応を見せない。
「あの人が…僕らと戦う人?」
「そうさ。見た目と違って結構冷血漢なんだぜ?」
「そこの二人。次をお前らにするからな」
ひそひそと話していたものの、トールの耳はごまかせないらしい。
そして、5分間の試合(?)が始まる。
「はじめ!」
『六幻、解放!』
『転換』
神田は六幻を発動させ、エピトはアクマに姿を変える。シルエットは右手に槍を持った甲冑のようだ。
神田は迷うことなく斬りかかった。エピトはなんなく避け、槍で突きを繰り出す。神田は六幻でそれを受け、方向を曲げる。
エピトは無防備になったものの、軽やかに態勢を整え、連続攻撃を食らわす。
あっという間に時間が過ぎ、トールが「終了!」と言うまで、みんなは二人に釘づけだった。
神田は発動を解き、エピトも人型に転換した。
神田は今更エピトに向かって挑発をした。
「アクマのくせに俺と殺り合うなんて、何万年も早えーんだよ」
「そうか。そんな挑発に私が乗ると思ったのか。人間のくせに」
「二人には何かの因縁があるか」とエルバはバノに聞いたが、バノは「ただ仲が悪いだけ」と言った。