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　　不老不死者と子供

「どうしたの？　エルバ君」
「いえ…何でもないです」

　エルバとシャオンは、今大人のエクソシスト達に囲まれ、飛行機に乗っていた。
　しかし、イノセンス関連ではない。
　それは、数時間前にさかのぼる。

「——今回は、教団ビルのエクソシスト達の見学」
「…イノセンスは探さないんですか？」

　カーンに呼ばれ、エルバは木曜の放課後、カーンに理事長室に呼ばれていた。

「いやー、前回のイノセンス回収はだいぶてこずったしね、レベル２」
「あ、すみません。僕の情に流された結果ですね…」
「ううん？　そこも大事なんだけどね、問題はワイサのことだよ」
「！」

　そう言えばそのとおりだった。
　ワイサは課外授業に遅れることなく、エルバ達に来た。
　そして、無線ゴーレムまで持ちこんでいた。
　そして極めつけ。

「ワイサは、教団の団服まで着ていた…それから導き出される事は？」
「…情報が、漏れてる？」
「そう」

　そうして、現在に至る。

「今回は、信用できるエクソシストらしいけど、大丈夫？」
「ええ、あの人たちは私が小さいころから教団にいた人たちなの。アクマは一度皮をかぶったら、その皮以
外、かぶることはないでしょ？」
「なるほど…」

　エルバは申し訳なさそうな顔をしていた。

「エルバ君？」
「…ごめん、僕のせいで…神田たちに大けがを…」
「なに言ってるの。エルバ君のせいじゃないわ」
「…ありがとう、シャオン」

　シャオンはクスクス笑った。

「頑張ろうね！」
「うん」